【感情解放実践シリーズ3】感情と自分を切り離すトレーニングで、ケンカがバカらしくなるわけ。








感情解放シリーズ3です。あれ。2がなくね?見逃した?なんて思うほど、待ち望んでた人とかいるのかしら(笑。じつは、シリーズ2に書くべきネタは、このシリーズ始める前に書いてたんです。
これ。
【感情解放実践シリーズ2】潜在意識と顕在意識のちがいってなに!

第一回目では、感情的にならなければ、今より楽に生きられると思いませんか?ってことを考えてるきっかけができれば、と思いながら書いてみたんですが、つぎに大事なのは、人間の意識にはいくつかの階層がある、ということ。これが、上の潜在意識と顕在意識のちがいってなに!に書かれています。読んでない方は、ぜひこちらを先に読んでみてください。

で、第三回目は、感情を客観視するトレーニングについてです。ひとりの人間の中に、潜在意識と顕在意識という、まったく異なった活動をする意識の状態があることはご理解いただけたでしょうか?どんなに明るくて、愛にあふれた人でも、この地球に生まれているかぎり、だれもが潜在意識のパンドラの箱に、見たくない、感じたくない感情をバンバン放り込んでいます。地球はそれを経験する場所で、感情的な問題がなければ、この地球に生まれてないハズなんですってよ、奥さま。

やっかいなのは、自分がパンドラの箱を持ってることになかなか気づけないこと。箱には、直近のネガティブな経験を通して感じた感情はもちろん、この世に生まれ落ちる前、お母さんのおなかの中にいた時の記憶まで記録されています。そりゃ、覚えてないわけです。

例えば、妊娠中お母さんがいつも不安だったり、怒りを抱いてたりすると、その感情のエネルギーは赤ちゃんにダイレクトに伝わり、この、胎児のときに母から受けた否定的な感情を解放しきれていないこともよくあるし、それこそ、自分を完全にまもってくれるお母さんのおなかの中から、いきなりこの世に放り出される経験自体が、とてつもなく不安な経験なんです。まあ、そういったトラウマが潜在意識の中にいっぱい溜まってまして、箱の中で「出しやがれ!!」と暴れては、存在感を主張しているのが、自分の目の前で繰り広げられる、さまざまなめんどくさい出来ごとなんです。

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感情をため込むことの困った側面
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内面に感情をため込むことの、もっとも困った側面は、その感情はエネルギーとなり、まわりの人が潜在的にもっている同じエネルギーと共鳴し、相手のそのエネルギーを目覚めさせてしまうことです。つまり、自分が怒っていれば、周りの人間が潜在的にもっている怒りエネルギーを発動させてしまい、怒りの連鎖がはじまっちゃうってことです。ヤでしょ?

それから、感情のため込みに気づかずに、ため込みつづけると、最終的にどうなるかといえば、まあ、ビョーキになるわけです。箱の中に閉じ込めた怒りの感情は、気づかないふりをしていても、自分の体を内側からナイフで刺しつづけているようなものでございまして、最終的には、物理的に目に見える形、つまり病気となって現れてくる。

というわけで、変な人を周りに呼びたくなければ、ビョーキになりたくなければ、なにより大切なのは、ただでさえ飽和状態の箱に、これ以上ムダに感情のエネルギーをためこまないために、まずは自分の思考と感情に気づくことなんです。

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感じている自分と、感じてる自分に気づいた自分
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人間はさまざまな感情を感じながら生きているわけですが、感情を感じている自分に気づくことができれば、そこから自分を切り離すことができるようになります。この感情を感じている自分というのは、シリーズ2でお伝えした、たった5%の顕在意識であり、本来の自分ではないのはおわかりいただけますよね? 念のため、例の、絵心ゼロな図をいまいちど。

 

わたしはよく怒っていたので、怒りを例に出しがちになりますが。たとえば、だれかが私を激怒させますと、通常はすっかりその怒りに引きずりこまれ、自分と怒りが一体化してしまいます。が、この、「感じている自分に気づく」トレーニングをはじめることで、特定の感情と自分を一体化させない方法をまなぶことができる。

「怒っていた自分に気づいた自分」。文章で見るだけでよくわかりますよね。自分がふたり登場します。「怒っていた自分」=5%の顕在意識「気づいた自分」=ほんとうの自分。なんです。ふつうの人間は、怒っていた自分=本当の自分だと勘違いして生きています。つねに感情的にとっちらかってる、「5%のミニME」がホントの自分だと思っているわけで、そりゃあとても生きづらいのです。

でも、怒っていた自分を、ちょっと遠くから眺めることができるようになると、怒っていた自分は、本来の自分でないことに気づけるし、気づくことが習慣的になってくると、その怒りは、たった5%のミニMEの必死の自己主張でしかなかったことがわかるので、逆になんだか愛しくなってきたりします。

それに、この切り離しができるようになることの最大のメリットは、自分を怒らせるアイツの猛烈にイヤな部分さえ、アイツの5%の部分が必死にアピールしてただけなんだ、ってことがわかることです。本来のその人の発言や行動ではなく、あいつのミニMEの発言でしかなかったことがわかるので、本気で相手にするだけバカらしくなってくる(!)というのが最大のメリットだともいえます。

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感情と自分の切り離し方
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さて。ようやく実践方法です。どうやって切り離すか。怒ったり泣いたり後悔しているときに、ただ単に自分をいきなり切り離すのは、これが、なかなか難しいんです。たぶん、ネガティブな感情を抱いたら、出来るだけ早く処置するのが望ましいのですが、まずは、その感情をちゃんと感じることも大切です。わたしは、怒るのが本当に嫌いだったので、怒りがわいてくると、瞬時に箱に放り込む必殺技を覚えてしまい、おかげで逆に長年怒りと向き合わされるハメになりました。その瞬間はちゃんと感情を感じ、後で冷静になって思い出してみたときに、「ああ私は怒りを抱いてたな」っていうのもアリだと思います。とにかく、感情を抱いていた自分が別にいることを、自分に認識させる練習です。

あと、認識するときに大事なのは、「わたしは後悔して(怒って、悲しんでetc)いた」ではなく、「わたしは後悔という感情を抱いていた」と認識すること。「わたしは後悔していた」では、自分と感情が同一人物になっていますが、そうじゃなくて、自分と感情を別のモノだということを、意識に叩きこむためです。

わたしがこの切り離し作業をやってきて、いちばんわかりやすかったのは、体に現れる症状を感じることでした。感情が揺さぶられると、たいてい自律神経の交感神経にスイッチが入ります。交感神経は、緊張の神経です。わたしの場合は、怒るとまず頭にカーッと血が上る感じがして、心臓がバクバクしだして、脈が速くなって、呼吸が浅くなる。とにかく、なんだか頭全体が脈打つ感じになるのですが、その感覚を覚えておくことで、同じ状態になると、すぐに思い出せるようになりました。

ここでちょっと今、あの、思い出したくない大嫌いなヤツのこと、もしくは、思い出したくない体験を思い出してみてください。体はどのように反応したでしょうか?その状態を覚えておくんです。で、同じ状態になったら、(あ、何か感じてるな。)って切り離せるようになってきます。

じつは、この切り離し作業自体が、もう、感情を解放することの一部なんです。これをやってるだけで、ずいぶん心が軽やかになるハズ。

ついつい長くなっちゃうんだよね。このハナシ始めると。そろそろやめます。次回は、この5%のミニMEについて、どんなヤツかを詳しく分析したいと思います。

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感情解放実践シリーズ1~

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