【感情解放実践シリーズ4】エゴってだれ?居眠り運転から目覚めよ。









感情解放実践シリーズ1~

ようやくシリーズ4です。気分が乗らないと書けないし、さらに、とても大事なことだからこそ、やっぱ自分の中でこれだ!と思ってないのに軽はずみにああだこうだと書けません!って思ってたのでちょっと休憩してました。が、ようやく、なんとなく、エゴって何者かが分かってきた気がする今日このごろ。

前回は、本来の自分と感情を切り離して俯瞰することの重要性について書きました。これはモーレツに大事なことですが、まぢで意識的にならないとできないです。毎度できる人になりたいところです。道のりは険しいぜ~。

人間は、あらゆる感情を持っていて、それを華麗に表現し、軽やかさも美しさも猛毒も、全部もってるのが自分だ!と認めてる状態が本来のあり方だと思うんだけど、やっぱ気分悪い感情を持ってる自分っていうのは、たいてい認めたくないもんです。だから、持ってるのに持ってないフリがはじまり、不要だと思った感情をパンドラの箱にどんどん詰め込みはじめる。というのが前回までのハナシでした。

さて、箱のサイズにも限度がありますので、詰めこまれた感情たちは、窮屈すぎるのではよ出しておくれやす!とアピールしてきます。それこそが、たったいま目の前で繰り広げられてる、ありとあらゆる面倒くさいできごとの原因です。かなり端折ってまとめましたが。だから、逆に、日々起こる感情をゆさぶられるできごとを客観的に見ることができれば、どんな感情を箱に詰めこんでるかがわかるハズなんですがね。

現代の教育では、感情やできごとを客観的に見るトレーニングなんてしてくれませんので、自動的に「感じてもいい感情」「感じたくない感情」というふるいにかけられます。そして感じたくないからって抑圧された感情たちは、箱からニョロニョロ出てきては、つねに存在を認めてもらおうと、人間関係をはじめ、さまざまな形で現実世界に自分の存在を映し出す。で、わたしたちは、その映し出されたできごとに無意識に反応しつづけてるってわけです。
「あいつは何も分かっちゃいないウンコ野郎だ」
「なんであんなことやっちゃったんだろ。自分がウンコだったぜ」
「このままじゃ将来不安すぎるぜ」
「あいつの人生うらやましいぜ」
ってな感じです。

その抑圧された感情、つまり、泣いて、怒って、他人がうらやましくて、不安で、怯えた自分(=インナーチャイルド)を、何としてでも隠し、コントロールしようとするのが、幻の存在といっても過言ではない5%のミニME、で、この人のことを、エゴと呼んだりしている感じ。だと思う。

エゴは、残りの95%の自分が、本当は弱く、もろく、傷つきやすくて、愛をもとめてやまないことを、徹底的に隠そうとします。事実この世は自分のすべてをさらけだして生きるには、ひじょうにむずかしい場所じゃーありませんか。全部出したら、全員総スカンですよ。まちがいなく。で、まあ、全員が全員に総スカン食らうわけなんで、だったらまる出しでいいじゃん。と最近思いますが。この世における人間関係は、そのほとんどがエゴとエゴの攻防で成り立ってるので、エゴの防御がないとサバイバルはむずかしい。よくやってくれてますよ。

そして、なぜに、すべてをさらけ出せない世の中になったかといえば、たぶん、それは何百、何千年も前から、親から子へ脈々と受けつがれた無意識の擦り込みがつくり上げた信念があるからで、それは、どこまでもなにげないひと言から始まるのです。
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「お兄ちゃんなんだから泣いちゃだめでしょ!」→ 泣くのはいけないことなんだという信念
「●●できたら●●してあげる」→ 頑張らないと親の愛はもらえないんだという信念
「あんたはホント器用貧乏だね」→ じっさいわたしがしょっちゅう言われてた刷り込みです。笑。おかげで、なんでもそつなくできるけど、お金にはぜったいつながらないと信じてました。
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親子ならだれもが繰りひろげている何気ない会話こそが、信念をつくりあげる土壌となります。だから、子供になにを語りかけるかは、ものすごく意識的にならなきゃならないと思う。もちろん親子関係だけでなく、住む国、文化、学校教育など、自分がかかわる、ありとあらゆることが信念をつくる土台になる。「男は泣くもんじゃない」と何十年も言われつづければ、それがその人の真実となり、泣きたいことがあっても、そんな傷つきやすい自分を守るために、あのヒーローミニMEが登場!するわけ。

というわけで、エゴは悪者でもなんでもなくて、わたしは、意識がつくりあげた防御システムのようなものだと思っています。最近まで、エゴは悪者で、はやいとこ決別しなきゃなんねーもんだと思ってたんですが、そういうわけでもないクサい。

前も例えで出したけど、無意識な私たちの状態っていうのは、95%のホントの自分が運転席でガッツリ居眠りしてて、パンドラの中で暴れるインナーチャイルドが現実を引き寄せてるようなもの。おかげでいろいろと危険が降りかかって来るもんだから、5%のエゴが助手席から必死にハンドルを握ってる状態なんだと思う。で、より心軽やかに生きるにはどーするかといえば、居眠り状態から目覚めて、自分でハンドルを握り、必死に頑張ってくれた助手席のエゴの話に耳をかたむけながら、共に長いドライブをつづける、みたいなスタイルが一番なんじゃないかと最近思います。いまの地球の人生でエゴを途中下車させるのはたぶんムリな気がする。

意識、感情、思考についていろんな本を読んで、さらに自分で実験して、その自分の内側での体験を文字にするのはこれなかなかむずかしいんですが、わたしのエゴについての理解はこんなとこですかね。なんせ、自分で自分の内側を覗いてみるのがいちばんですわ。やってみておくんなまし!つぎに、エゴの本質というか、正体みたいなのを分析したいんですが、長くなりそうなのでまた次回!エゴの分析はつづく。

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