シャークアタックから私が感じたこと








昨日は、オーストラリアでサメに襲われた日本人サーファーが亡くなった
というニュースがサーファーの間を駆けめぐりました。
知り合いだった、と言う友達も多く、
わたしも、春に初オーストラリアを計画していたので
かなりショックなニュースではありました。

なぜ彼はこんな亡くなり方をしなければならなかったんだろう。
ってニュースを聞いてから考えてたんです。
わたしは、すべての出来事には意味があると思うし、
とくに、こんなにだれもがショックを受ける亡くなり方には
すごく大きな意味があるはずだと思って、なんなんだろうと考えてみたんですが、
答えは意外と瞬間的に返ってきた。

ああ、これは自然界からの警告なんだな、と。
気をつけてたら襲われなかった、という話じゃないわけで、
自然を前に、人間がどれほど無力であるか。
そして、人間がどれだけ頑張ったって、自然を征服することはできないし、
人間も、ただ単に、自然の一部であることをあらためて思い出さされる出来事だった。
結局、海は彼らの住処で、人間はそこにお邪魔させてもらってる存在でしかない。
2015年、スーパー物質主義社会に生きる人間として
仕事だ、なんだと、日々の生活に追われていると、
自分が自然界の一部であることが、非日常になってしまう。
でも、そうじゃなくて、わたしたちは、完全に自然界の一部。
亡くなった方は、わたしにそんなことを思い出させてくれた。

ニュースでも出ていましたが、たしかに、最近シャークアタックの話をよく聞きます。

90年代から急にこんなに増えているのは知らなかった。
原因はいろいろあるんだろうけど、真っ先に思い浮かんだのは
サメのエサが足りなくなってるんじゃない?ってことです。

統計的に、ずーっと数字が変わらないのなら、
それはたぶん、人間がサメのエサとして定期的に食べられてるってことなんだろうけど
こんなに急に増加しているってことは、何かしらの原因があるからだと思う。
汚染と乱獲でエサは減り、環境破壊で住処を追われる海の生き物も多い。

今回の出来事は、わたしにとっては、自然界からの警告としか思えなかったし、
しかも、犠牲になったのが、海をフィールドとして遊ばせてもらっている
サーファーだったということにも、やっぱり意味はあると思うのです。

このまま、地球を壊しつづけていいの?
このままじゃ、大変なことになっちゃうけどいいの?
そんなメッセージが聞こえてきた。

海を身近に生活しているからこそ感じる、環境破壊の危機感は、
サーファーならだれもがきっと感じることだと思うし、
やっぱり、わたしたちが率先して海を守り、伝えていかなければ、
海にあまり触れあうことのない人にはなかなか伝わらない。

サーファーがサメに襲われて死んでしまった。
やっぱりサメは怖い。

そう思うのは簡単だけど、彼は、そんなことをわたしたちに伝えるために
亡くなったんじゃないと、わたしは思ったのでした。
もっともっと大きなメッセージがあると思う。
わたしが受け取ったメッセージはこんな感じだけど、
サーファーとして、何も感じないわけにはいかない出来事だし、
一人一人が受け取った、それぞれのメッセージから感じたことを、
伝え、行動に移していければいいんだろうな。

わたしとほぼ同い年。
オーストラリアに住んじゃうくらい、きっとサーフィン大好きだったんだろうなあ・・・。
ご家族や友人の気持ちを考えると、なんともいたたまれない気持ちになります。
彼が、あちらでもっといい波に乗っていることを祈りながら。