魚人間の話








イルカって波乗るじゃん。わたしは、サーファーの多くは、過去生のどこかできっとイルカやクジラだったか、イルカやクジラとものすごいかかわり持ってたと思っております。だって、海に入って波乗るだけで、あれほどいきいきしだす人間ほかにいないでしょ。グッドバイブスなサーファーが数人、海がきれいで、あたたかい太陽降り注いでたなら、モモサイズの超しょぼくれた波でも、ほんの一時間海に入ってるだけで、ものすごい勢いでエネルギーチャージされる。ふしぎすぎる現象なんだ。ホントに。

数日前に、パタゴニアサーフ東京で、キース・マロイ監督の映画「Fish People」のプレス上映会へ行ってきたんですが、海をテーマにしたドキュメンタリーでは、もっとも見ていただきたい映画のひとつだと思います。サーファーはもちろん、ダイバー、写真家、オープンウォータースイマーなど、海に魅了されてしまった6人の魚人間についてのドキュメンタリー。ここに出てくるのは、海がない人生なんて考えられない人たちで、それぞれが自分なりの海とのかかわり方を持ってる。

Production stills from Matahi Drillet and Dave Rastavich in Tahiti during the filming of Fishpeople. A film by Keith Malloy made in 2016/17

監督のキースさんに、なんでこんな映画を作ろうと思ったの?って聞いたら、
「小さいころから海とずっとかかわってきて、海からあまりにも多くのことを教えてもらったし、いまでも海はぼくにとってものすごく大きく特別な存在で、ぼくの海への感謝の気持ちをこの映画を通して伝えたいと思った。」
って答えてくれたんだけど、その思いがダイレクトに伝わってくる映画だったわー。

わたしはこの映画見て、あらためて海への感謝の気持ちでいっぱいになった。海ってすごいわ。なんなんだろー海って。不思議すぎる。わたしはサーフィン目線でしか海とかかわってないけど、海はわたしにホントにいろんな経験させてくれる。自然にはかなわねえってことはイヤになるほど分からされたし、ただただひたすら波に乗るだけの人生でもいいんだ!wって教えてくれたし、自分の中にあるさまざまな感情を見せてくれるし、自然のサイクルにものすごく敏感になったし、野生のカン?磨かれるし、自分にとって本当に大切なものは何かを教えてくれたわ。

デイブ・ラストビッチが映画の中で言ってた。
“太陽があって、太陽に温められた海水や空気の温度差で風が吹き、風でつくられた波が、遥か彼方から陸を目がけて移動するうちにまとまり、大きなうねりとなり、そのエネルギーは最後にビーチで消滅する。サーファーっていうのはそんなことを考えてる人種なんだ。”
ってなことを。

そーなんだ。そんなことを考えてしまうんだ。サーフィンやってると。わたしもまったく同じこと考えてたw ある日ふと、波ってどうやってできんだろ?って考え出して、風が吹かないと波は立たない→風は気温差によって吹く→気温差をつくってるのは海や空気を暖めてる太陽。つまり、太陽がないと波は立たない。太陽ってすげえじゃん!!太陽って最高じゃん!!!って感激したんだ。

そんなこときっと学校で習ったことだろうし、誰でも当然知ってることかもしれないけど、わたしは、サーフィンしてて、あの波のエネルギーに乗せてもらうたびに、ありえないほどの快感&体中にエネルギーがみなぎるのを感じて、このエネルギーはどっから来たんだろうって考えて、それが太陽からだってことが判明したときのわたしの太陽に対する感謝の気持ちといったら、まあそれは大変なものだったんですわ。波が立つ理論を知識として知ってても、あんだけ太陽に感謝することってあんまなくね?いやホント、太陽なくなったら人間死ぬっていうけど、まっさきに死ぬのはサーファーだわ。

そんなこと考えさせられた映画でした。サーファーだけじゃなくて、海にあまりかかわることがない人にぜひ見ていただきたい映画です!全国のパタゴニアで上映会するみたいですよ。
http://www.patagonia.jp/fishpeople.html

タヒチのマタヒ・ドロレットのこのチョープーの映像ヤバかった!!みんな口開いてたねw

あ、そうだ。今週は21日まで千葉鴨川のGLASSEAにてビキニフェスティバル開催中。もうすぐ入荷予定のサーフレギンスもサンプルあるのでぜひ。週末はGreen Room Festivalもあるね。
千葉県鴨川市東町994-3
TEL: 04-7093-7874
http://www.glassea.jp/