メンズサーファーのみなさんはとりあえずトリプルオーバーヘッドからお願いします。








7年ぶり?!についに開催されましたね。
ワイメアで行われるビッグウェーブコンテスト。
サイズ、コンディションなど、条件が整わないと開催されないコンテストで、
今回も、ウェイティング期間残り3日間を残して、奇跡的なギリギリでの開催となりました。

どんな大会か知らない方に簡単に説明してみると、
まず、エディ・アイカウさんっていうサーファーがいたんですよ。
ビッグウェーブサーファーとして知られた、ノースショアのライフガードでした。
彼は、1978年、星座などだけを頼りに旅する、
ポリネシアの伝統的なカヌー、ホクレア号のクルーになりまして、
ポリネシアへ向けて出航。ところがカヌーは嵐で転覆。
嵐の中エディさんはサーフボードで救助を呼びに行ったっきり帰ってきませんでした。
この英雄を称えてのコンテストなのです。

エディさんの弟、クライドさんも、開会式で
”ワイメアで40年サーフしてるけど、今までで最強のコンディションだ”
って言ってたね。

そして、歴史的なこの巨大なウネリは、「ブロックスウェル」と名付けられました。
というのも、つい数日前、このワイメアを愛してやまなかったビッグウェーブサーファー、
ブロック・リトルさんが48歳で癌で亡くなりまして。
ブロックさんは、ワイメアショアブレイクのフォトグラファーとして有名な
クラーク・リトルさんのお兄さんで、ビッグウェーブサーファーとして有名な方でした。
彼が亡くなったほんの数日後にやってきたこの奇跡的な波は、
ブロックがもらしたということで、ブロックスウェルになったんです。
まちがいなくそうだと思う!

エディ史上最大のコンディションの中、
ブロックの大親友でもあったケリー・スレーターはありえないチューブメイク。

#EddieWouldGoKelly Slater gets a clean barrel at Waimea!!! What?!
Posted by World Surf League on Thursday, February 25, 2016

このまま岸までもどってきたケリーは、インタビューでちょっと泣いてたわ。
“I’m a little emotional right now, losing Brock the other day,I just wanted to get a barrel for Brock.”
「先日ブロックを失ったばかりなんだけど、ブロックのためにバレルをメイクしたいって思ってからちょっと感激してる」
って言ってた。
なんか感動だわ。
なんなのこれ。

ビッグウェーブサーファーってまぢすごいよね。
一瞬一瞬死と向き合ってるようなもんだ。
だって、これ見てよ。
世界でもっともすばらしいビッグウェーブサーファーだけを招待して行われるこの試合で、
こんだけみんなワイプアウトしまくる、そんなコンディション。
ビルの4階5階から飛び降りてんのといっしょくらいの高さだかんね!!
どんな波よ!

 

Eddie wipeout reel? Yes, please.

Posted by World Surf League on Friday, February 26, 2016

そして、なんといっても最強の選手は66歳、エディの弟であるクライドさん。
今回でこの試合は引退するそうですが、66歳でこの巨大な波に乗った。

Hawaiian legend Clyde Aikau, 66, and still charging!
Posted by World Surf League on Friday, February 26, 2016

わたしは、とにかくでっかい波に乗る人って超絶リスペクト。
空飛んだりする人もすごいとは思うけど、
でっかい波に乗る人が与えてくれるドキドキを与えてはくれないわ。
究極だよね。ビッグウェーブ。
波って、ワンサイズ上がるごとに、受け取るエネルギーって4倍増くらいになる気がする。
だから、ふだんあたしが乗ってる頭サイズ(=人間サイズ)くらいの波を1エネルギーって考えると、
人間の8~10倍近く?あるこんな波乗っちゃったときには、
10の100乗くらいのエネルギーになってんじゃん。
算数できないw イメージ的にそんな感じ。

ダブル(人間2人分)くらいの波ならふつーに行く女子なんていっぱいいますので、
男なら、ぜひ、とりあえずいったんトリプルオーバーヘッドから攻めてもらいたいですわ!