事態の深刻さにだれも気づいちゃいない








お久しぶりにサーフィン休憩した。マッサージとか行ってみた。バリ式オイルマッサージだったんだけど、どうやらココナッツオイルベースのオイルを全身に塗りたくられたようで、わたしの大嫌いなココナッツの香りが全身から漂っている・・・

今いるのはバリの西海岸、チャングーってエリアなんですが、ここにした最大の理由が、サーフポイントまでのアクセスがひじょうに良いこと。サーフガイド雇うと高いし、車運転できないわたしは、ビーチまで徒歩または自転車圏内の場所が必須なのだ。チャングーは泊まっている所からビーチまでが超近いし、ポイントもバラエティ豊かなので、わたしみたいな車運転しないサーファーにはとてもナイスなエリアなのだ。

さて、バリはもうすぐ雨期。ただ、雨が降るといっても、日中や夜中に短時間土砂降る程度なので、日本みたいに一日中雨模様ってことはない。それはいいんだけど、雨が降ると海が大変なことになるのだ。

前日夜にけっこう激しく雨が降り続いた翌日。波チェック行ったらまっ茶色な波がブレイクしてた。泥水ブレイク。おなじく波チェックに来てた白人は「キモすぎるぜ。こりゃ入れないな」って言ってた。たしかに、あまりにも汚い。波もサイズダウンしてあまりテンション上がる感じではなかったのでここで入るのはやめた。

別のポイント行ってみたら、水の色は小マシで、友達も入ると言ってたので一緒に入った。入ったのはいいが、水の味がもはや海水じゃない。生臭い。そして、とにかくゴミだらけだ。ゴミまみれ!ゴミ天国!いや、地獄だ地獄。パドルするたびにビニールのお菓子の袋がまとわりついてくる。そして、「帰りにゴミ拾えよ。」とばかりに大きなビニール袋が手にひっかかったので、拾ってポケットの中に突っ込んどいた。

海から上がってゴミ拾いながらビーチを帰ろうとしたが、前進できない。ゴミが多すぎて、前に進めないのだ。一緒に入った友達も一緒に拾ったら瞬時にゴミ袋満タンになってしまった。いったいこんなことして意味があるんだろうかと、泣けてくるほどのゴミの量。プラスチックまみれ。地球はなんでこんなことになっちまったんだ。

ただ、ちょっと明るい兆しもある。遠くで外人がおなじようにゴミ拾いしてるのが見えた。朝ビーチに着いたときには、ホテルのスタッフがホテル前のビーチのゴミを掃除していたのに、そのへんの外人も参加して拾ってた。これは数年前にはほとんど見かけなかった光景だ。

Berawa Beachではビーチクリーンを定期的にやりはじめたそうだ。ビーチクリーン活動をはじめた外人が帰国してしまったので、日本人の友達たちが引き継いで活動してる。毎週火曜日夕方5時から。もし近くにいることがあったら一緒に拾っておくんなまし。
Canggu Beach Cleanup

オランダ人の若者が、海のゴミを回収する装置を開発して、その装置を使ってはじめての大掃除が行われたそうなんだけど、状況は考えていたよりもあまりにも酷いそうだ。たった2時間で、50cm〜150cmサイズの大きなプラスチックゴミだけで1000個以上回収された。

どうしてみんな拾わないんだろう。それだけが不思議だ。どうしたら、一人でも多くのサーファーに、ひとつでいいからゴミを拾って帰ってもらえるか。そればかり考えてる。ゴミ拾えば良い波乗れるぞ!って言えば拾ってもらえるかと思ったけど、そんくらいじゃ拾ってもらえないらしい。湘南でサーフィンしてて、海の行き帰りに日常的にゴミ拾ってるサーファーなんてほとんど見ない。

たぶん海が汚染されすぎて、入ったら死にますよ。ってならないと事態の深刻さに気づかないんだろうな。海にこれだけ近い場所にいるサーファーが気づいていない、だけならまだしも、最悪、見てみぬフリなんだから、ビルの上で空を見上げる時間もなくしゃかりきに働かされてる人に、これを理解せよというのが酷すぎる話なんだろう。

・・・とか、超ネガティブになるくらい海が汚れてて泣けてくるわ。どうしたらいいのかだれか教えてください。雷落ちた!