妹は兵庫の外れ、湖のほとりに住んでるんですが、ネコを飼ってます。一匹だったのが、ある日猛烈に美人だけどノラちっくな子が遊びに来るようになり、以来数年ほぼ毎日遊びに来るのでご飯をあげてます。この春、諸事情により引っ越さなければならないことになったんですが、悩みの種が、そのノラコ。一緒に引っ越すか、置いていくべきか・・・。悩みに悩んでいたある日、いつものようにご飯を食べに来たノラコに異変が!なんと、だいじなおきゃん玉が、真っ黒になって壊死してる!!これは何か大変な病気になったにちがいないと思い、妹はノラをつかまえて至急病院に連れて行った。
「先生、この子うちに毎日遊びに来る子なんですが、急におきゃん玉が真っ黒になってるんです!!」
すると、きゃん玉チェックした先生、
「これ、去勢されてますわ。にしがみさん、飼い猫でっせこの子ww」
なかなかナイスなオチでした。一緒に引っ越さなくてよかったね。
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さて。鳥取に突然旅立って行った、地味ヨガの先生がただ今一時帰湘中で、ここぞとばかりに彼女の不思議なヨガクラスに参加してます。いつも、クラスの中で伝えてくれることに、心からなるほど!と思ってるんですが、昨日のクラスでは、サーフィンとヨガの共通点を体験させてもらいました。
まず、クラスの前に先生と話してたんですが、曰く、
「ヨガやってる人は、その人のことを深く知らなくても、ああ、この人はヨガのこの世界を知ってるんだなってわかるから、すぐに友達になれるんだよね」
って。
これ、サーフィンもまったく同じじゃないですか?!私は基本的にどうやら「人」というものが苦手で、新しい出会いとか、まぢめんどくせー。って思うタイプでした。それが、サーフィンはじめてからは、人と出会うことがホントに楽しくなった。サーフィンしてる人、してない人に関係なくなんですが、とくにサーフィンしている人との出会いは一ミリもめんどくさくなくなりました。
まったく知らない、まっさらな人を知るのってものすごくめんどくさいことじゃないでしょうか。ほんと上からすぎて申し訳ないんですけど、私は、(表面ではニコニコしてるけど、どーせこいつもたいしたことないんだろ。)とか思っては人との交流を避けるタイプだったんですが、サーフィン始めてからはその煩わしさがまったくなくなった。(ああ、この人もわたしと同じ楽しみを知ってて、同じ価値観を共有してんだな)っていうのが瞬時にわかるからです。
それともう一つ。先生のクラスは、ポーズも地味だし、とにかくその地味なポーズ取りながら、自分の内側を観るという作業を徹底的にさせられるので、めちゃめちゃシンプルなんです。あまりにもシンプルなんですが、昨日は1時間予定のクラスが、終わってみたらなんと2時間経ってまして。クラスのみんな、「えー!!!そんなに時間経った気分一ミリもしません!」って感じでした。
これまたサーフィンとものすごく似た感覚で、サーフィンも、3時間4時間平気で入りつづけても、じっさいには1時間くらいしか経ってないような気がする。で、サーフィンでもヨガでも、この時間の感覚がおかしくなるのはなぜなのかといえば、それは集中力のなせる業じゃないかと思ったのです。先生のヨガクラスでは、ポーズをとるごとに、移ろいゆく体の感覚や、体の部品がそこに存在していること、そしてその中を流れるエネルギーを感じることに集中力をフル稼働させられます。サーフィンでは、なにはともあれ、波に乗ることに集中させられる。どれほど友だちとおしゃべりしながらでも、目と意識は完全に地平線の向こうへ向けられています。意識はずーーーーっと波に乗ることに向けられてるんです。
わたしは、あまりヨガをやってこなかったので、この感覚はすごく新鮮でした。アタマで考えるのをやめて、からっぽになって、ある一つのことに集中する。サーフィンもヨガも気持ちがいいのはまさにこの部分なんだと思う。
ヨガが、自ら求めてその「からっぽ状態」を作り出そうとする行為であるのに対して、サーフィンは、始めるにあたって「よっしゃー!集中力を高め、頭をからっぽにしよう!!」なんて思って始める人は、たぶん一人もいないと思う。こんなステキすぎる副作用があるとは知らずにサーフィン始めたあなたも私も、ホントに心からラッキー。サーフィンがもたらしてくれるあのスッキリ感は、ヨガがもたらす効果ときっと同じで、サーファーは、それを無意識のうちに味わってしまい、その感覚を「もっと!もっと!!!」ってやってるうちに、どんどんハマって行って、気づけば、波に乗るために人生計画練り直しがはじまる(笑。
波乗りが無意識に作り出すからっぽ状態を、ヨガは意識的に作り出してくれるわけで、サーフィンからヨガに入る人が多いのも納得。逆にヨガからサーフィンに入る人って多いのかな。ヨガはやってるけど、サーフィンやってないって人はぜひサーフィンもやってほしいと思います^^