最近読んだ本に「許し」について書いてあって、おもしろかったので考えてみたいと思います。みなさんには許せない人っていますか？

許せない！のベースにある感情って、基本的に怒りだと思うんですが、みなさんは怒ってないですか？以前エンパシーの話をしたことがあるけど、おぼえてます？相手の感情がダイレクトに伝わってくること。私の場合、ほぼ瞬間的に伝わってくるんですが、最悪なことに、それが自分の感情なのか、相手のものなのかわからなくなってしまうことが多い。だから、めんどくさい人とはあまり会わない。笑。疲れるんだもん。

で、ほんとに、怒ってる人が多い！笑。表面では隠してても、すぐ伝わってくるからわかっちゃうんですけど、そういう人にかぎって、怒りをため込まないほうがいいよ、なんて話をしてみても、「わたしは怒りとは無縁ですから～笑」って流されます。

わたし自身、怒りは全部隠すタイプだったんで、その気持ちはよくわかる。基本、みんな、過去は過去で処理済みだと思ってるんだよね。「あれは終わったことだから。」とか、「あの人とはもう縁切ったから。」それで処理済みだと錯覚してしまうんですが、じゃあ、たとえば、その、ものすごく嫌だったこととか、縁を切った人のことを思い出したらどんな感情が湧いてきます？そして、たとえばその縁を切った人ともう一度会える？会って、ふつうに、ハローって言えます？言えないなら、そしてハローと言えても目が笑えないなら処理済みではない。笑。

で、その処理済みだと錯覚させられている過去のできごとは、ずっと自分の中で、怒りのエネルギーをビンビン出しつづけてて、それはストレスとして細胞に溜めこまれ、自律神経を不安定にし、最終的にはさまざまな症状や病気になって出てくる。

ってわけなんですが、だからこそ、自分の中で本気で処理しなきゃならない。本気で処理したいなら、その相手を許すのがいちばんなんですが、本に書いてあったことでもっともなるへそ～。って思ったのは、自分がどんだけ「あいつだけは許さねえ！！」って思ってても、当の“あいつ”は、べつに、あなたに許してもらおうが、許してもらわなかろうが、ぜんぜんまったく気にしてないことの方が多い。ってところ。笑

やっちまった方は、意外とすぐ忘れるのに、やられた方は忘れないでしがみついてる。そんなもんだよね。だいたい。もしかしたら、わたしのことを絶対許さねえ！って思ってる人だっているかもしれないけど、こちら、もはや記憶にございませんから。笑。自分にムダなストレスをあたえつづけないためにも、今すぐ自分の中で相手を許すっていうのは、どんな薬より効くストレス解消法。

相手は関係ないんだよな。残念ながら。自分がいつまでかじりついてるか、だけ。相手は覚えちゃいないようなことに対して、いつまでも怒りのエネルギーを注ぎ込むほど、エネルギーのムダ使いはない。しかも、だいたい、なぜそんなに許せないのかをよく見てみると、自分が同じような一面を持ってることに気づけたりするんだよね。ギョギョ～！

自分の中で本当の意味で処理済みになると、その、二度と会いたくなかった人と偶然出くわしても、普通に「ひさしぶり！」って言えるようになる。ま、わたしの前乗りしたヤツは全員ぜったい許しませんけど！笑