セミの孵化観察のススメ!








最近Facebookでよくセミの幼虫の孵化の写真のアップを見かけます。
子供のころ、夏になるとセミの幼虫捕まえてきては、
家の網戸に何十匹とぶら下げて、一晩中セミのエビ反りを観察してたのを思い出しました。

私は、まあ幼少時代、完全なる野生児で、
夏ともなれば、虫かごと網持って虫取りに出かけてるか、
近所の仁川で、ヒルに血吸われながら、フナを取まくったり、
とにかく、一日中外で遊んでた記憶しかありません。

そんな虫大好きな私を見て、
ある日、母が、怪しい液体と注射針のセットが入った
虫の標本作りセットを買ってきてくれたのですが、
どうしても、生きた虫に、ハリをブッ刺すことができず、結局一度も使いませんでした。

子供のころに自然と触れ合った記憶をたどると、
それは全て母がやってくれたことだったことを思い出します。
セミの幼虫も、母が近所の幼虫スポットに連れて行ってくれたし、
六月は必ず、三田の山奥にホタルを見に、っていうか大量捕獲しに行ったし、
毎年、季節は忘れたけど、武庫川にゆりかもめが大群でやってくるんですが、
パン持って、ゆりかもめにエサをやりに行ったり。

そういうことを考えるにつれ、
うちの母ちゃん、ほんと良い教育してくれたわ。って思うわけです。
たぶん、こういうのって、先祖代々受け継がれていることだと思うんですよ。
セミの幼虫が何時ごろ、どこにいるかとか、誰かに教えてもらわないとわからないと思うし、
まあ、残念ながら私にそれを受け継いであげる子孫がおりませんが、
お子様がいらっしゃるなら、夏のセミの孵化劇場はかなりおすすめです。

セミって、孵化してすぐは、とてもきれいに透き通った蛍光色をしています。
縮れた羽が、ちょっとずつ伸びて行って、
それがまっすぐに伸びた瞬間とか感動的です。かなり鮮明に覚えてる。
命が誕生する瞬間(ではないけど)、そういう不思議を教えてくれます。
子供の情操教育に、セミの孵化はマストアイテム!

近所に林があれば、夕方薄暗くなるころに、木の下の方を探してみてください。
地面に、幼虫が出てきた穴があいていれば、そのあたりに幼虫がいるはず。
で、おうちに帰ったら、網戸に幼虫たちを張り付けます。
放っておいたら、勝手に孵化がはじまります。
何時ごろだったんだろ。けっこう遅くまで観察してた記憶がある。

あーでもきっと、幼虫が発見できるスポットもきっと少なくなっちゃったんでしょうね。
実家に帰って、かつてフナを大量捕獲していた川べりを車で走っても、
川で遊んでる子供とか見かけたことないわ。

三宅洋平さんが言ってた。
「大人が子供に、”昔はこの川はキレイでよく遊んでたんだよ。”って言うけど、オレは自分の子供たちに、”この川は昔は汚かったんだけど、俺たちがキレイにしたんだぜ!”って言いたい」
って。
わたしもそれ言いたい!