ココナッツオイルが、とにかく体に良すぎるらしいので、
わたしの御用達スーパーiHerbで買ってみたんです。
これ。
ただ、問題は、ココナッツが嫌いなこと。
ココナッツにはトラウマがある。
今日は昔のひどいおもひでを一つ。
私は20歳から23くらいまで、ヨーロッパで放蕩娘をしてました。
日本の大学で遊びほうけてたら、父に、
「お前を遊ばせる金はねえ!」と言われ、
大学をやめて、ヨーロッパ行くなら金を出してやると。
ひとつ返事でOKしたわたしは、大学中退して、ヨーロッパへ。
そして猛烈な自由を手に入れた。
時間に縛られたりすることが強烈にダメになったのは、
この頃の放蕩生活のせいだったと思います。
さて、ヨーロッパでは、ドイツ、イギリス、スペインに住んでたんですが、
ココナッツ事件が発生したのはスペインのエルプエルトデサンタマリア
っていうアンダルシア地方にある小さな海辺の町に住んでたときのこと。
たしか、真夏に移住して、超スーパーど田舎エルプエルトにバスで到着し、
バスから降りたら、息出来ないくらい暑かったのを覚えてます。
半年ほど住んでたんですが、まあ、夏なわけで、
毎日そこらじゅうでビーチパーティが繰り広げられてるわけ。
で、夏だけビーチに登場するステキなバーがありまして、
いわゆる日本の海の家おしゃれバージョンなんですが、
ある日、語学学校の友達と、みんなで行きましょうってことになった。
こんなとこだったらしい。
ビーチまでは結構歩く。軽く30分は歩いたはず。
で、ビーチに向かう道すがら、どっかのバーのお兄ちゃんがくれた、
MALIBUってココナッツのリキュールを、わたしはほぼ一人でボトルからがぶ飲み。
ビーチに到着したころには、すっかりい~気分で、
そこから更に酒を浴びるように飲みまくったら、
ものの一時間もしないうちに、世界がらせん状にまわりだした。
まわるーまーわーるーよーせかいーはまわるー♪
グルグルまわるもんだから、もはや立ってられない。
というわけで、ビーチに転がってみたものの、転がってもまわってる。
まわりのみんなは、ビーチで楽しそうに踊ったり飲んだり。
あたしゃこのまま死ぬんじゃないか。
と思いながら、どうすることもできず、一晩中ビーチで転がってた。
さて、そろそろ明るくなってきた明け方6時ごろ。
友だちが、”もう帰るよ!大丈夫?!”
って言って、転がりっぱなしのわたしを起こしに来た。
大丈夫なワケはない。
気持ち悪すぎる。
でも帰らなきゃ。
両脇を友達に抱えられ、なんとか立ち上がってみたその瞬間・・・
わたしの体内で発酵しまくった、腐敗臭ただよう
ココナッツリキュールMALIBUが、顔中の穴という穴から、噴出!
ぶしゅー・・・!
あーあ・・・・・・・。
ふたたびビーチに倒れた私は今度こそ動けなくなった。
鉛の塊みたいに重い私を引きずって帰れる距離でもない。
途方に暮れる友達のところへ、
どこから現れたのか、スペイン人のメンズが二人やってきた。
「この子はいったいどうしたんだ?」と。
そして、ぼくらが介抱してあげるから任せなさい!って話になったらしく、
わたしはなぜか、その謎のスペイン人のメンズ二人に抱えられ、
車に乗せられ、彼らの家へ連れて行かれ、
身ぐるみはがされ・・・・
つうオチが普通だと思うんですけど、まあ、そのスペイン人の親切だったこと。
おぼろげに覚えてるだけだけど、なんだかステキなサマーハウスみたいなところで
真剣に私を介抱してくれて、必死に水を飲ませてくれたりしたのを覚えてる。
そんで、夕方ごろなんとか元気になってきた私を、車で家まで送ってくれた。
つうか、ホント危険すぎる毎日をおくってました(笑)。
死ななかったのが奇跡。って感じw。
何も考えてなかったあの頃。
今よりさらに本能のままに生きてたわ。
で、ですね、その日から、4日間くらい、
腐ったココナッツのにほひが鼻から抜けず、
あの日以来ココナッツは食べられないわけ。
20年前の話になるわけなんですが、未だにムリ。
でも、ココナッツオイルがあまりにも健康に良さそうだったので、
もしかして大丈夫じゃん?っつう期待を込めて買ってみたけど、
やっぱダメだったわw
髪とか顔とか体に塗ってもいいらしんだけど、
あんな香り全身からただよってきたら死ぬw
どーしよ。
まだ大量にある。
こまつたわ。
こんな風情のある町だった。
で、写真にもあるようなテーブルと椅子がどの家の前にも出てて、
本気で、夜中に一時二時まで、老若男女問わず、
テーブルを囲んで酒飲んで、その周りで子供がサッカーとかしてた。
ファンタジックな世界だったわ。
あれって現実だったんだろうか。
今考えるとどう考えても異次元だった気がする。
あ~。死ぬまでにもいっかい行ってみたいな。
ビーチまでは、