日焼け止めについては再三記事を書いておりますが、先日こんなビデオをみつけました。日焼け止めの成分としてよく使用されるオキシベンゾンについてのビデオです。英語なので下に日本語訳を入れてあります。
オキシベンゾンは化粧品や日焼け止めにもっともよく使われる紫外線吸収材のひとつです。
”皮膚から吸収され急性致死毒性がある。少量でも飲む下すと、むかつき、吐き気を伴う。多量では循環器系の衰弱、虚脱、呼吸亢進、麻痺、けいれん、ひきつけ、口と胃腸の壊死、黄疸、呼吸困難と心臓停止による死の可能性。”
(http://home-yasupapa.pya.jp/kasikoisyouhisyani%20kesyouhinnoseibun.html)
とありますが、もちろん、化粧品や日焼け止めにはそのような症状が出る量は含まれていませんので、入っていても「安全」だとして、未だに使われていますし、騒ぐほど危険ではないという記事もよく見かけます。
が、ここで私が問いたいのは、なぜみんな自分の健康にしか目が向かないのか、というところです。人間に影響が少なければ、自分の健康に大きな影響がないならば、環境に悪影響を及ぼすことになってもいいのか?ってことです。少量ならばひとり一人への影響は少ないかもしれない。けど、それを何千万人という人が、体に塗りたくって海へ入ったらどうなると思います?
以前ブログにも書いたことありますけど、ハワイでライフガードやってる友人が言ってました。
「波打ち際の岩がヌルヌルしてることあるでしょ。あれ日焼け止めだったりすんだよね」
カリフォルニアに住んでる外人はこんなこと言ってた。
「どっかで読んだんだけど、人気のビーチ周辺ではカメに腫瘍がいっぱい見つかってるらしい。人が来ないビーチにくらべるとその割合は格段に大きいらしいよ。」
クリームやローションを肌に塗って水に入れば、もちろん水にも溶けだします。わたしが化学薬品を使いたくない理由はここなんです。自分への影響はもちろんですが、環境に与える悪影響が大きすぎる。
サーファーならとくにこの部分には至急気づいていただきたいところですが、未だに毒性の強い化学薬品まみれの化粧品や日焼け止めを使うサーファーもたくさんいるし、お店でもそういう製品が普通に売られているのが残念で仕方ない。海がどれほど汚れているかは、サーファーなら肌で感じているハズなんです。私たちがまず気づいて、知らない人にも伝えて行きたいところなのに、そのサーファーが率先して化学薬品まみれです。
自分が使っている化粧品や日焼け止めの成分確認したことあります?オキシベンゾンだけじゃなくて、多分謎のカタカナとアルファベットの羅列ですよ。それが何か調べたことある?わたしはある日すべて調べてみましたが、あまりの毒まみれっぷりに衝撃を受けてそれ以来すべての化粧品、家庭用洗剤などを見直しました。
オキシベンゾンさえ入っていなければOKって問題じゃないですから。ありとあらゆる化学薬品が使われてます。そしてお店をやっているサーファーの皆さま、売れるから売る、という時代はもう終わりじゃないでしょうか。自分が売っている製品が、購入者、そして海や地球環境にどんな影響を与えるのか、が販売基準になっていったら最高だと思います。
今どきナチュラルな成分のみの日焼け止めなんて山ほどあります。ぜひ自分に合ったものを探してください。海は十分汚れてきた。これ以上海汚したくない。ほんとお願いします。