日本の遅すぎるベジタリアン・ヴィーガン化








数日前、油売りAyuとお久しぶりに宝塚歌劇観に行った。イケメンすぎるトップスターの退団公演だったんですが、テーマが、いかに人間と自然との繋がりがなくなちゃってるかっていうもので、舞台そのものはもちろんすばらしんですが、テーマにグッときすぎて、あゆはとなりで号泣、劇場内からもすすり泣き聞こえるし、イケメンの相手の娘役も泣きながら演技してはりました。ほんとイケメンだらけでたまらんわー(笑)。


感動の観劇後、近所に発見したヴィーガンレストランでご飯食べたんですけど、隣に座ってたVEGANってTシャツ着た外人が『youたちはヴィーガンなのかい?』って話しかけてきた。
『ヴィーガンではないね。肉は食べないけど。チーズとかやめられません。』
『チーズにはカゼインっていう成分が入ってるんだけど、このカゼインは人間の母乳にも入ってて、いわばこのカゼインに中毒性があるから赤ちゃんは母乳を求めるのだ。だからチーズや乳製品をやめるのはなかなかむずかしい。』
『なるほどねー。わたし、チーズやめられないから、肉やめられない人の氣持ちもわかんだよね。』
『そうだな。でも一人ひとりがちょっとずつ減らすだけでも大きな影響があるんだ。たとえば毎日肉を食べてた人がそれを半分に減らすだけでもね。』

わたしはみずから肉食べることは100%なくなりましたが、手料理で出された時や外食で出てきてしまった時は、「肉食べないんでむりです」っていうのも面倒なのでありがたく頂戴するスタイルです。ただ、食べるとかならず腹壊しますw 体がもはや肉バイブス受けつけません。

わたしが肉やめた最大の理由は、かわいそうだから。それだけ。ってだれかに言ったら、『え、そんな理由??!』っていわれたんですけど、それ以外にやめる理由なんてないと思う。外人のヴィーガン活動家を何人かフォローしてるんですけどね、畜産農家にこっそり潜入して撮影した地獄絵図とかみてしまったら、ああ、これにに加担したくないなってなりましたよ。
たとえばわたくしよくバリ島行きますが、外人観光客がおそろしいほどやってきますので、そこらじゅうの店がヴィーガン&ベジタリアン対応なんです。そうしないと外人が来ないから。そして、ようやく東京にもその流れがやってきたっぽいですね。『東京にはなかなかグッドなヴィーガンレストランがたくさんあるよ!」ってその外人も言ってましたけど、外人観光客が多いところはそうなるしかないのです。

こんなニュースありましたね。
全て植物性の商品を提供するヴィーガンコンビニ&ファミレス「VEGAN STORE」の1号店が2019年12月3日(火)に浅草にオープン。オープニングレセプションで先取り体験も

いっぽう、こちら湘南、ヘルシー志向な人が多そうなイメージですが、東京ほど外人観光客がいないので、ベジ対応の店なんてほぼありません。茅ヶ崎で考えても2-3軒しか思い浮かばない。ま、何が言いたいかというと、日本って食にかんする進化が圧倒的に遅れてるってことです。だいたい、ベジタリアンとヴィーガンの何がちがうのかわかってる人もほぼいないと思う。東京でようやっと。ですから。

ベジ化の動きは圧倒的に白人社会の国から始まってるよーな氣がしますがなぜなんでしょーね。よくわかんないけど。アメリカやヨーロッパでは、乳製品の消費が激減し、植物性食品の市場がおそろしい勢いで広がってます。
U.S. Plant-Based Retail Market Worth $4.5 Billion, Growing at 5X Total Food Sales
2019年7月の記事ですが、植物性食品の売り上げは2017年比で31%も増えてるらしーです。

動物たちにとってはうれしいニュースですね。こちら、そのレストランでいただいたロコモコでございます。

たまごの黄身は多分かぼちゃ、白身はなんかチーズっぽい味だったので、豆乳とか使ってるんですかね。ハンバーグは何でできてんのかわかんなかったけど、弾力あってかなりおいしかったですよ。

ソイミートとか、代替肉使った製品について、「肉食べたいんだったら、普通に肉を食えばいいじゃないか」っていう人けっこういらっしゃるんですけどね。現代人のほとんどが、肉の味や食感を知ってしまってますし、たまにその感覚をたのしみたい時に、無駄に命を殺すことなく、同じレベルでおいしいものがいただけるなら、わたしは圧倒的に代替肉をえらびたいと思うんですけどね。昨日の晩ごはんはソイミート&しいたけのミートソースグラタンつくった。おいしかったわ。

わたしの周りには、お肉でお仕事されてる方もたくさんいれば、わたしもチーズや卵やケーキに乗っかった生クリームもバターもやめられないし、今すぐ全部やめるべきという話ではなくて。ただ、スーパーでトレーに乗っかった肉の塊が、元はおたくの犬猫とおなじように感情豊かでうつくしい生きものだったってこと、そして彼らがどのように育てられて肉の塊となってスーパーに並ぶのかを知らないと、この流れに完全に置いてかれると思います。逆にこの流れに乗ったビジネス始めれば、景気に左右されることもないと思います。
ヴィーガンレストランでその外人といっしょだった日本人の方は、アニマリズム党という政党を立ち上げた方でした。

http://animalism.party
アニマリズム:人類と同様に神経系・情感・感覚を持つ動物まで尊厳を認め、倫理や社会システムの対象とする思想。
アニマリズム党:アニマリズム党は、アニマリズムに基づいた社会を構築するために設立された日本初の本格的な ”動物党”です。

東京オリンピックで外人が大挙してくるっていうので、こんな動きも出てますね。
“ベジタリアンの外国人旅行者も安心を” 超党派議連発足へ
東京オリンピックの意味はそこだけかもって思えてきた(笑)。地球は完全にそういう流れに向かっております。