サーファーによる「脱地球破壊」








これ、今朝Beach PressのFacebookファンページでシェアした動画なんだけど、波を見るとどうしても乗りたくなる衝動は、サーファーもイルカも一緒なんだねえ。これ見てたらサーファーってイルカの記憶持ってるんだろーなって思ったわ。イルカの意識って相当進化してて、個人的には、たぶんきっと人間の脳がほとんど稼働してるような状態なんじゃないかと思ってんだけど、サーファーって、たぶんそのすばらしいイルカ意識を数ミリ共有させてもらってて、だから衝動的に波に乗ってしまうんだ。だって、どう考えても兵庫の山奥で生まれ育ったわたしが、とつぜんサーフィン始めるとかおかしいやん?

ところで、こないだ地球からありがとういわれたって言ったじゃん。あれは何のありがとうなんだろうと考えてたんだけど、ありがとうの一部はゴミ拾ってることかなって思ったんだよね。というのも、わたしの周りで定期的にゴミ拾ってる人って波運が異様にいいわけ。その人とトリップ行くとぜったいはずさないし、それはお互い認識してるわけ。だから一緒に行きたいw それに、一緒に海入ってても、他の人より波に選ばれることが圧倒的に多いし。ビーチクリーン活動してる人、参加してる人、勝手にゴミ拾ってるサーファーのみなさん、波運良くない?!ぜったいいいでしょ?あれは、地球からのありがとうなんだよ。

そして今日はふたたびこちらを。しょっちゅう引用してるけど、ティモシー・リアリー博士のサーファーにかんするインタビューの原文みつけた。

ティモシー・リアリー:、アメリカの心理学者。集団精神療法の研究で評価され、ハーバード大学で教授となり、幻覚剤による人格変容の研究を行った。しかし、時の権力によって少量のマリファナ所持で投獄される。サイケデリック体験の伝道師として、ヒッピーカルチャーのシンボルに。
“Surfers are the ‘throw-aheads’ of mankind, not the dregs; they aren’t the black sheep of humanity, but the futurists and they are leading the way to where man ultimately wants to be. The act of the ride is the epitome of ‘be here now’, and the tube ride is the most acute form of that. Which is: your future is right ahead of you, the past is exploding behind you, your wake is disappearing, your footprints are washed from the sand. It’s a non-productive, non-depletive act that’s done purely for the value of the dance itself. And that is the destiny of man.” – Timothy Leary 1978
サーファーは人類の先を歩かされているだけで、社会のクズでもなければ人類にとっての厄介者でもない。サーファーは進化した人類であり、我々人類が最終的に到達したい場所へと導く存在だ。波に乗るというのは「今ここに在る」ということをもっとも簡単に体験させてくれて、チューブに入ることはその体験の究極の形である。チューブの中では、未来はすぐ目の前にあり、過去は自分の後ろで爆発し、波の跡は消え去り、足跡は砂の上から消えていく。生産性もなければ、何かを消費するわけでもなく、サーフィンとは、ただただダンスを踊るというその価値のためだけになされる行為で、それこそが人類の目的なのだ。-1978年ティモシー・リアリー

ゴミ拾うことが人類を導くという意味じゃない(笑)。ただ、サーフィンしてると、ほんとにありえないほど意識が広がっていく。見えてなかったことがどんどん見えてくる。いろんなことを教えてくれる。サーフィンはあまりにも不思議すぎる。以前この文章紹介したら、サーファーを美化しすぎだ。というご意見いただいた記憶があるんですけど、それでもやっぱりサーフィンってすごい。わたしの個人的な体験ベースの意見だし、「美化してる」と言いたくなるのもわかるけど、それでもわたしにとってのサーフィンはすばらしい。別格。衝撃。美化せざるを得ない。

わたしは「脱地球破壊」を目指したいんです。海に入ってると、どれだけ破壊が進んでるかよくわかんだよ。サーファーならみんな分かってるはず。海からありえない化学薬品な香りがただよってきたり、ゴミまみれな中パドルしなきゃならなかったり、ビーチから砂がどんどんなくなっていることを目の当たりにしたり。地球の70%を占める海を見ていれば、地球がどんだけ破壊されてるかがわかる。それを知ってるサーファーだからこそ、「脱地球破壊」のために一人一人が何かできると思うんですけど。だから、サーファーなのに、海にゴミが落ちてるのに拾わないとかまったく理解不能。落ちてるのに拾わないのは捨ててることと一緒だ。一日に何百人ものサーファーが訪れるビーチで、サーファーが一人一個でもゴミ拾えば、何百個っていうゴミがなくなるのにね。

この世に存在するものはすべて、素粒子という見えないエネルギーからできてる。私の体も、このコンピュータも、分解して最小単位にすると素粒子という見えない光のエネルギーになる。この見えない素粒子は人間の「観察」という行為によって、その状態が波になったり粒子になったりするらしい。つまり、この世のすべては見えない波の性質を持っていて、その見えないはずの波を唯一体感できるのがサーフィンなんだよー!だから別格なの。あなたにとっては別格じゃないかもしれないけど。わたしにはやっぱサーフィンは別格なんだな。