睡眠苦手派なわたしは、本読まないと眠れないんですが、ここ数年読んでるのは、もっぱら食、健康、精神、意識、癒しなどについてのノンフィクション、実用書ばっかりで、まあいいかげん、この分野も読みすぎて飽きてきた。そこで、なんか毛色のちがう本読みたいなーと探して出会った衝撃の本ご紹介します。
以前、「サーファーと登山家っていっしょだと思った」ってブログにこの本の事はちょっと書いたんですが、そもそもの出会いは、「アヤワスカ」という南米に生えてる神秘の薬草について調べはじめたこと。著者の藤本みどりさんは、たしか私の20歳くらい年上。高山病に効く薬草をさがして、たどり着いたのがアヤワスカだった。アマゾンのシャーマンが精霊との交信に使い、意識に変革をもたらすといわれる薬草なんですが、藤本さんがジャングルの奥地で、シャーマンの指導の下、アヤワスカ茶を飲む儀式に参加するに至った旅の物語です。
アヤワスカがもたらす体験もすごければ、20年も前に、今60代の女性が、こんな生き方をしていたことが衝撃ですし、さらに衝撃なのは、もうこの人はこの世に存在しないということ。亡くなっていることが分かっていても、読み終わると、彼女が死んでしまったことがものすごい衝撃だし、藤本さんはこの本を通じて何を伝えたかったんだろうと死ぬほど考えさせられる。
絶版なんで高いですが。わたしはオークションで探してもうちょっと安く手に入れましたけどね。一度読んで、すぐにもう一度読みました。何度でも読み返したい本。友だち経由でYoutubeのビデオを見ていたら、なぜかアヤワスカにかんするビデオにたどり着き、不思議な世界を垣間見て、どうしてもこの植物についてもっと知りたくなって、本を探してみたものの、謎すぎるアヤワスカにかんする本なんてほんの数冊しかなくて、読まされたのがコレ。完全に必然で読まされてるのがわかった。
この藤本さんのアヤワスカとは別に、検索で出てきたのが杉山明さんという人のアヤワスカ!―地上最強のドラッグを求めてという本。この本も絶版みたいで、こちらはオークションでたまに出品されてるんですけど、8000円くらいすんだよねー。高いけど読みたい!!
で、だいぶ予算オーバーな本だから、代わりに彼の本を一冊買ってみたら、これがおもしろすぎて全部買っちゃった(笑。
この毒々しい表紙を見ていただければ想像つくかとおもいますが、ひと言でいえば、ドラッグ&旅&SEXといったサブカルチャー系の内容。まあ、この内容のぶっ飛び具合もさることながら、駆け抜けるような疾走感ほとばしる文体がすばらしい!!読ませる文章。どんどん引き込まれます。文章っておもしろい!と思わせてくれる本。
旅本大好きだわ。行ったことないところに行った気分にさせてくれる。しかも、こういう旅は特に面白い。生きてるのが不思議な旅。よく生還しましたね!的な旅。よく考えたらわたしも20代でヨーロッパに放り出されてからの数年とか、まぢで、よく生きてましたねwって感じだったけど。最初の1年半は父が決めた場所を転々としてたんですけど、「残りの1年は好きなとこ行っていーよ!」的な。だからスペインとイギリス行くことにした。その合間には、妹とヨーロッパ放浪の旅した。何の予定もない。気が向くままに次の行先を決める。電車とか宿とか予約なんてしないから、終電間に合わなくて駅でホームレスにまみれて寝たこととかあるし、寝るとこないから、そのへんの兄ちゃんつかまえて、「近所にクラブねーべか?」って聞いて無理やり連れて行かせたり(笑。一応殺されることもなく未だに生きてる。
今考えると、どうやってもろもろ決めてたんだろうって思う。入る学校探すのとかさ、インターネットないわけじゃん。そして見知らぬ地へどうやってたどり着いたのか、たどり着いた場所で家探して、ごはん作って、友だち作って、酔っぱらって。全部一人でどーやってたんだろ。生活費は途中までもらってたけど、ある日「これで終わりやで~!」って打ち切られた。その後、どうやって生活してたのかよく覚えてないw 不思議だ。けど、なんとかなるもんだ。
ま、そんなこんなで、最近こんな本ばっかり読んでるよ。なんかおすすめの旅本あったら教えてくださーい。