サーファーでない父がそこらへんのサーファーより波乗りについて良くわかっている件について








私の父は、そうとういっちゃってる系なんですが、
先日久しぶりに東京へ来るというので、築地でランチしました。

たわいもない会話をつまみに寿司食べました。

父「最近どやねん。」
私「いやー、波が良すぎて人生最高ですわー。」
父「さよか!そりゃーええこっちゃ。」
私「自分の娘がこんなに幸せそうでうれしいでしょ。」
父「せやな~」

関西人の父は、東京の人は相手にしてくれないからやめてくれ、と私がいくら言っても、すぐに店員をおちょくります。関東人の、至極普通な、どちらかと言えばちょっとシャイな店員のお姉ちゃん相手に、ボケまくり、つっこみまくります。そしてほぼ100%ボケ損です。ホントやめてほしいです。そんなどうしようもない関西人の父なんですが、こと、サーフィンに関しては天才としか言いようがないのです。

父は、和歌山生まれ、「2歳の時に、おじいちゃんに崖から海に放り投げられた」という、たぶん10倍ぐらい盛ってある伝説が語るように、小さいころから確かに海と共に生きてきた人ではありますが、サーフィンなんてもちろんやったこともなければ、今は奈良のド田舎暮らしで、近所に海さえございません。

そのわが父の波乗りの本質についての名言の数々をご紹介いたします。

「サーフィンはな、哲学やねん。普通のスポーツちゃうねん。ちょっとやって止められるフラフープとはわけがちゃうわな。あんだけ一つのことを長く続けるっていうのは、そこに何か人生を見ることができひんかったら続かへんはずやねん。だいたい、波超えて沖に出るだけでも大変やろが。人生と一緒や。」


「波っていうのはな、一つとして同じものはあれへんねん。毎回違う波が来よんねん。サーファーはそれ相手に波のっとるわけや。せやからあいつらは仕事とか人生で色んなことが起こってもちゃんと対処できるやつが多いねん。サーファーはビジネスに向いてると思うわ」

「だいたいな、海の状態っていうのは刻一刻と変化するやろ。天気とか波とか、あれ全部を理解して、どの波に乗ったらええかなんて、アホにはわからへん。上手いサーファーは頭がええハズや。アホには絶対サーフィンはでけへん!!」

というわけで、一切サーフィンやったことのない父の名言集、いかがでしょうか。そこら辺のわかってないサーファーよりよっぽど分かってる。不思議すぎます。なんでそんなに分かってんの?って一度聞いたんですが、“娘があんだけ好きやって言うもんはどんなもんか、いろいろ勉強した。”そうです。が、勉強したくらいでこれを理解できるってどゆことー!!!

会うたびに、ああ、間違いなく私はこの人のDNAを受け継いでるわ。と思うのでした。