あなたもわたしも持っている〜男女別戦争のトラウマリスト








ついにブログ強化月間到来か!w

今日もネタが降ってきたのでブログ書いてます。こちらのブログは、男女という性別だけでなく、自分の中にある男性的・女性的エネルギーの話でもあることを前提に読んでみてください。


アマプラで「まんぷく」ってNHKの連ドラ見てるんだけど、戦争が刻んだ集合意識へのトラウマの大きさをあらためて感じてて、今日は女性と男性が無意識に引き継いでいる戦争のトラウマについて書いてみようと思う。女性の皆さま、好きな人があなたを置いて消えてしまうのではないかと言う漠然とした不安はございませんでしょうか。そして男性の皆さまは、謎の無力感や自分の心に従って自由に生きることを放棄しているような感覚はないでしょうか?戦争っつっても人類の文明が始まった時からの話で、信じられないほど超根深いトラウマだから。ちなみに集合意識とは、個人の意識を超えた、見えない共有メモリーの場、人類共通の意識のネットワークのようなもののことです。


女性集合意識のトラウマ
今年の初めにバリでファミリーコンステレーション(*)という不思議なセラピーを受けたんです。うちの三姉妹含め、母方の家系の女性たちはまあひと言でいえば男運が悪いんですが、なぜこの男運の悪さを連綿と受け継いでるんやろかという部分を紐解きたかったんです。

セッションで最終的にいわれたのが、戦争がもたらした「ひとりにされる不安」「自分の生きたい生き方は諦めなければならない」を代々引きずっているということ。最初は戦争っていわれてまったくピンと来なかったんですが、その直後にホロトロピックブレスワークで、意識の奥深くに漠然と、かつ強烈にどーーーーーんと根を張ってるキョーレツな不安と悲しみをリアルに体で感じて、あ!これまさに戦争で残された女性たちが感じてきたやつだ!って分かったんです。

・一家の大黒柱がいなくなる不安。
・夫や父親が生きて帰ってくるか分からない不安
・貧しい時代にひとりで家族を守らなければならない重圧
・生きて帰ると約束したのに死んでしまった悲しみ

この不安と悲しみは女性という集合意識が全体として長らく引きずってきたものだと腑に落ちて、戦争がもたらす影響の重さに驚きを隠せませんでした。

特攻隊出撃前の写真。なぜみんな笑顔なの(涙)。ドラマでも招集は国のために働ける栄誉で、表面的には家族もすばらしいことと捉えているように描かれてたのが衝撃だった。

男性集合意識のトラウマ
話は「まんぷく」に戻り。戦争に駆り出された旦那たちは奇跡的に皆生きて戻ってくるのですが、大量の死を目の当たりにし、家族にも相談できないトラウマを抱えている様子を見た時、そうだ、女性と同じように男性も戦争がもたらした集合的なトラウマがあるんだって気づいて、それってなんだろうって考えた。

・感情を感じてはいけない
戦場ではどんな恐怖や悲しみを感じようと、弱音を吐くことも泣くことも許されず、男にとって感情は不必要という信念がDNAレベルで刻まれてしまった。

・守れなかったことへの罪悪感
大切な家族自体が戦争の犠牲になるかもしれない中、その人たちを置いていかなければならなかったことや、仲間を守れなかったことへの罪悪感。自分だけ生還したことを無意識に責めつづけるエネルギーが、現代男性の無力感や、愛を避ける傾向につながっている。

・自分が生きていて良いのかという混乱
あまりに多くの死を見たことで、自分が生きていていいのかという存在レベルの潜在的な混乱がある。

・自由に生きることを諦める
国の命令には逆らえず、自分の心に従って自由に生きることを諦めている。組織に依存したり自分より上の存在に過剰な忠誠心を抱く傾向となって現代男性に引き継がれている。女性にも同じトラウマがあります。

・闘争モードから抜けられない
平和な状況でも無意識に勝ち負けを前提に生きてしまう。

こうして考えると、地球という戦いの星に生まれた男性集合意識が持つトラウマってめちゃくちゃ根深いのわかります。男性が本来の純粋な男性性を表現するとき、そこには「守りたい」「愛したい」「安心を与えたい」という根源的な衝動があるのですが、戦争はこの聖なる男性性を歪めてしまいました。ブログに使おうと検索した写真見てたらなんだかほんとにかわいそうになったわ。男たちよく頑張ってきたねえ。もーね、守れなかった罪悪感や戦うことを強いられた無力感はさっさと解放して、もう戦うのやめていいし、愛するために生きていいんだよ。

男性が感情を体で感じるのがむずかしいっていう理由もわかりますわ。でもだからこそ、男性が癒しに向かうことは、個人レベルでの解放を超えた、「戦後の男性性の再生」そのものということなんです。だからそこに向かってる男性のみんな、あんたたちほんとすごいよ。一緒にがんばろ。

(*)ファミリーコンステレーション
個人の問題を家族というシステム全体の問題として捉え、家族や家系の隠れた力動や関係性を顕在化させる心理療法。ワークショップでは、参加者に家族メンバーの「代理人」を演じてもらい、その配置と体の感覚を通して、それまで見えなかった事実や関係性を目の当たりにする手法。

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