人間の体は70%が水分。固形物をしばらく食べなくても死ぬことはないけれど、水を飲まなければ人間は死ぬ。ダイエットのために大量の水をのめとか、体を冷やすから水は常温でのめ。など水分補給の方法に諸説ありますが、まず、みなさん水を飲んでいますか?ジュースやコーヒー、紅茶といったカフェイン入りの飲み物で代用している人も多いのでしょうか。体内にとりこまれた有害物質を効率よく排出するには、体内にじゅうぶんな水が流れていることが重要。水分不足は、自然治癒力アップに欠かせない血液の浄化作業にとって最大の脅威となります。Beach Pressおすすめの本、ナチュラル・メディスンの著者、アンドルー・ワイル博士も「健康にとって、良質の水をたくさんのむことは、正しい食事に匹敵するほど重要だ」と言っています。
というわけで、とにかく、「水」は体にとって必要不可欠ではありますが、ところでみなさんは、食事の間の水分の取り方を気にされたことはありますか?食事中にもがぶがぶ水を飲みますか?食事中は水を飲みませんか?食事中の水分の取り方については諸説ありまして、ちょっと調べてみましたので、今日はこれについて掘り下げてみたいと思います。(水分というのは、純粋な水のこととします。)
消化吸収とは・・・
■ものを食べるとまず、消化を助ける酵素がふくまれる唾液が出る。
■胃液はたべものを分解すると同時に、食事でとりこんでしまう可能性のあるバクテリアなども殺してくれます。食べたものがつぎに送りこまれる小腸での消化吸収をたすけるためにも、胃液が効率的に食事を分解してくれることが重要。
■食事からとりこまれた栄養素が血液をとおして肝臓にはこばれる。すぐに使う栄養、あとから使う栄養などを判別し、体の必要な部分へその栄養を送りこむ肝臓は、正常に機能するのに相当量の水分を必要とする。
食事中の水分補給は消化を遅める?!
ここでよく疑問にあがるのが、食事中の水分の摂取がこの消化吸収のプロセスにとって良いのかどうか。これについて、ハーヴィーダイヤモンドは、著書フィット・フォー・ライフの中で、「胃の中には食べ物を分解している消化液があり、食べ物と一緒に水を飲むと、これらの消化液を薄めてしまうことになり、食べ物が正しく消化されるのを妨げてしまう」と述べています。消化プロセスに問題があると、毒素がただしく排出されず体内にたまっていく。また、アルコールやジュースなどは、逆に唾液を乾燥させて消化プロセスを遅め、同様に冷たい飲みものも消化プロセスを遅めるとされています。
一方、胃液は胃の中にとどまり、水は通り抜けていくだけなので、そこまで気にすることもないという意見もあります。また、食事中の少量の水分補給は消化を助けるという説もあるし、食前30分までに水分を補給し、食後30分に再び補給するという方法も挙げられています。食前にのむことによって、体に十分な水分を与えて消化の効率を最大限にあげる準備をし、食後30分の補給で、後半の消化を助けるというのです。
とにかく、大切なことは、常に体に適切な水分をあたえること。食前に脱水気味ならば、食事中に水分を補給した方が良いだろうし、十分な水分量がたもたれているならば、食事中にむりして水を飲む必要はないということ。消化吸収に水分は必要不可欠ですが、消化の最中に大量に水を飲んでもあまり意味はないわけで、一日を通して、水分を適宜補給することをこころがけ、食事中に水を飲むならば、少量をちょっとずつというのがおすすめ。
個人的には、食事中にそれほど水分を欲さないのであまり飲みませんが、それこそ、食後30分くらいで水を飲みたくなることが多いです。体の機能を最大限に活かす方法は体が一番よく知っていて、わたしたちは、まちがいなくそれを感じることができる。というわけで、結論から言うと、やはり、自分の体の声をきくのが一番。わたしも、ちょっと前まで、消化によさそうだからという何の根拠もない理由で、食事中に無理やり水を飲んでいたこともありますが、飲みたくないのに飲む必要はないということではないかと。ご自分でためして、一番合った方法をぜひ探してみてください。
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