人間が作ってしまった「無菌」という「菌」

寄稿:Marvo & Co 相澤正弘

菌といっても数多くの種類があり、ひとつひとつ紹介していくとエンドレスになってしまうので、今回は「悪い菌」、「よい菌」と表現させていただきます。

まず最初に、悪い菌というのは風邪やインフルエンザなど病原となる菌で、これらは私たちの体に入ってほしくない菌で、入ってしまうと体調を崩してしまいます。体調だけでなく肌の調子やホルモンバランスなどにも悪影響を与えます。特にこれからの季節、寒くて乾燥する空気はこの悪い菌にとっては居心地がよく人間の体内に入りやすいので、私たちはほぼ無意識に手を洗う、うがいする、温かいお風呂に入るなどを行い体調不良にならない体作りをしているのです。

つぎに「よい菌」ですが、これは私たちの体内にすでにある菌のことで、私たちの免疫力とつねにライバル関係にあり、免疫力にほどよい緊張感を与えています。免疫力に緊張感があるということは、健康体を維持するのにとても大切なことで、免疫力だけでなく、皮脂分泌、唾液、体臭、肌保湿などにも影響を与えます。

ここまでは、なんとなくご存知の方もいらっしゃるのではないかと思うのですが、ようするに菌は菌でも私たちの体になくてはならない菌もあるということなのです。

ティーツリー

さて、これをふまえて生活日用品を見直してみると、殺菌力の強さを売りにしている商品や、中には「無菌」状態にするようなことを宣伝している商品がひじょうに多いと思います。これらの商品はちゃんと悪い菌とよい菌を分けて殺菌してくれているのかといえば、そんなことはなさそうですよね。

多くの化学薬品を使い、殺菌力を高め「無菌」であることを「衛生管理」と位置付けてるメーカーが多いような気がします。これでは必要な菌がなくなり身体のバランスが崩れ、あらたな現代病が発症するのも時間の問題ではないでかと思います。いや、すでにもう私たちの中にその病原体がいるのかもしれません。これこそ人間が作ってしまった「無菌」という「菌」ではないでしょうか。

僕はアロマセラピーを通じて、精油には適正な抗菌力があることを何度も体験しています。そして、この植物のエキスである精油こそが現代に必要としてる「悪い菌」を防ぎ、「よい菌」を生かす抗菌液だと確信しています。

たとえば、ティーツリーですが、ティーツリーには強い殺菌力を持った成分が含まれており、花粉症、風邪予防としてのうがい、アトピー性皮膚炎やアレルギー性皮膚炎によるかゆみを抑えてくれます。これだけ有能な特性を持ちながら、肌への刺激はほとんどなく、精油の中でもめずしく原液を肌に塗布することができるので、ニキビや水虫などにも有効とされ、万能油として人気があります。

また、保湿でも同じことがいえるのですが、一般製品に使われるグリセリンはほとんどが石油由来で、保湿を一時的に与えるものの、最終的には肌の保湿力を低下させてしまう危険性があります。(リップスティックを何度塗っても乾くのでくり返し塗りなおしていませんか?それがこれです)植物が持っている保湿力は植物が生命を維持するために最低限必要な油分で、これが私たちの肌にも最適なのです。バランスよく保湿してくれて、さらに肌自身の保湿力を高める働きもあるのです。

わたしたちのヴィーガンバームやセラムオイルも、ただ香りの良い保湿バーム、オイルではなく、人間が持つ本来の力「自然治癒力」を高めるレシピになっています。年末に入り、バタバタと忙しくなる季節ではありますが、自然とのバランスを見つめ直してみてはいかがでしょうか。

皆さまにとって素敵なクリスマスとニューイヤーでありますように。

Marvo & Co 相澤正弘

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ティーツリー精油 2200円(2376円)

 

 

 

ヴィーガンバーム 15g 1200円 (1296円)、50g 2800円(3024円)

 

 

 

 

セラムオイル 12ml 2400円(2592円)    30ml 5200円(5616円)