今回ご紹介するのは、フロリダ出身、ハワイ在住のプロサーファー、レア・ドーソン。女性のサーフシーンについてのショートインタビューがあったのですが、完全に波と調和しながらシングルフィンを乗りこなす彼女のサーフィンもさることながら、インタビューがすばらしい内容だったので訳してみました。
日本語訳:
男みたいなサーフィンだといわれるより、女みたいなサーフィンだといわれると最高の気分になる。誰かがわたしのサーフィンを見てくれるなら、わたしがどれだけ海を愛してるかということを感じてもらえると思う。
ここ数年、シングルフィンのショートボードに乗るようになってから、わたしのサーフィンはかなり進化して、もはや波の上でダンスすることがわたしのスタイルになった。波と調和して、流れに乗って、波にまかせてやりたいようにやってもらうだけ。
サーフィンは神秘的。サーフィンを通して、わたしたちは人間が自然の一部であることに目覚めることができる。波に乗りたいなら海と調和することがなによりも大切。
サーフィン好きな一人として思うのは、女性のサーフィンはまだまだ成長の余地があるということ。海で楽しんでいるほかの女性のサーファーを見ると心が躍る。なにか技をしようとしてるわけでも、世界一になろうとしてるわけでもない、ただただ、彼女にとって、日々必要な薬の代わりに海にいる。
サーフィンの大ファンとして、わたしは、女性が自信を持ってより女性らしく波に乗るのを見たい。男と女というのは、そもそもできることがちがうしスタイルもちがう。このことをメンターから教えてもらうことができたわたしはほんとうにラッキーだと思う。だから、今度はわたしがほかの女性サーファーにとってのメンターとなって、それを教えたいと思ってる。
映画が作れると自分に信じさせるために、自分についてのこのショートフィルムをつくってみた。毎日をもっと楽しく生きたくなるような、そんなサーフフィルムをつくってみたいとおもってる。
私たちサーファーが変化を生み出さなきゃいけない。サーファーが変えなきゃだれが変えるの?もっと多くの女性が内面の美しさを感じはじめ、性の対象にはならなくて、かつ着ていて気分のいいものを着てね。自分たちのパワーを取りもどして、女性の視点から、よりスピリチュアルでつながりを持った声を上げることができるようになれば、女性のサーフィンはサーフィン業界で最大のマーケットになると思う。それはまだだれも手を付けていない巨大なマーケット。お金のためではなく、すべてのサーフコミュニティが一丸となって変化をもたらすためのものでなければならないと思う。