スンバリトリート後編|お金のいらない世界に行ってた








日本に帰ってくるたびに驚くのは衝撃の100%マスク率。笑!インドネシアもトランジットのシンガポールもタイも職員でさえなし、または鼻マスク、白人はだれもマスクしてないのに、日本降り立った瞬間100%!笑。マスク強制はそもそもだけど、マスク強制的に外させようとすんのも変だしみんな好きにすればいいと思ってるけど、とにかく日本人っておもしろい!不思議の国!なんなのこの状況。笑!

さて。バリ島から今回の目的地であるスンバへ向かう飛行機。旅のお供はIndigo Seaのちえこ。一人で参加するつもりだったんだけど、現地在住者だし氣軽に行けそなちえこ誘ってみたら即答で「行く〜」って、さすがヒマ人クラブ。3人がけのシートの窓側には白人のチャンネーがいて、「コロナで全然行けなかったんだけど、久しぶりのスンバだわ。あなたたちは初スンバ?ワイルドよ〜!」って言ってた。

空港周辺はちょっとした町になってはいるけど、それでも9割ほったて小屋にフルーツやらバッファローのエサになるという芋の根っこ?みたいなのが大量に道端に並べられていたり。空港から宿までは車で2時間。商店街(?)はほどなく青々とした熱帯地方の植物にかこまれた閑散とした集落にとって代わってった。何をするでもなく道端やら家の前にいる村人たちは、わたしたち外国人の車を見るとみんな笑顔で手を振ってくれる。こどもたちなんてもう完全に動物園で初めてゴリラ見たノリで大声援送ってくれた。笑。

商店街!バナナがまぢでおいしい。日本で売ってるバナナおいしくない!

家に見える建物のほとんどは、藁葺き?みたいな屋根に高床式で、どの家も大きな嵐が来たらすぐに壊れそうな造りだ。暑さをしのぐためであろう大きな屋根の中は暗くて人が住んでいるのかも見えないけど、確実にみんなここに住んでいる。そして行き交う人の笑顔がとにかくすばらしい。これはバリでも感じることなんだけど、わたしたちから見れば、ひとことでいうと「貧しい」カテゴリーに入る生活をしている人たちなんだけど、このステキすぎる笑顔を大盤振る舞いする様子を豊かであるはずの日本で見ることはほとんどない

宿はとってもステキだけど水シャワー。しかも水滴しかでてこない勢い。笑。

ごはんがほんとおいしかった。ソイミートソース!

宿周辺にはわりと大きなクリニックはあるものの、あとは1畳くらいしかなさそうなほったて小屋でタバコやらお菓子を売ってそうな商店がポツンポツンとあるくらい。外人経営のサーフキャンプで専属ガイドがボート、または車でサーフポイントまで連れて行ってくれる。食事は朝昼晩、毎日ほんとうにおいしいごはんがでてきた。基本ベジタリアン、魚以外の肉は一回も出てこなかった。ヴィーガン参加者には別に料理がでてきてた。

毎日何が出てくるかがたのしみだったある日の夕食の席にリトリート参加者ではないパツキンのお姉ちゃんが座っていた。ハロ〜こんばんわ!ってご挨拶してみたら、お互いに
「あら〜!あなたたちヒコーキで隣だったよね。ここに泊まってたのね。なんて奇遇なのかしら〜」
って、そう、窓側に座ってた白人のお姉ちゃんがいた。イタリア人でなんとスンバ島在住。どうやら近くに自宅兼宿泊施設を建設中なんだけど、工事が思い通りにいかなさすぎて住む場所がなくて同じ宿に泊まってるとのことだった。

まずなによりお湯も出ないここに住んでいるのが衝撃だった。しかもひとりで!いろいろ話を聞いてみると、なかなかおもしろい経歴の持ち主だった。イタリアでパートナーと映像制作会社を経営していて、TOD’Sなどのいわゆるハイブランドが顧客だったんだけど、ある日全部イヤになってやめてパートナーと一緒にインドネシアに移住。バリにも住んでいたけどスンバにたどり着いて、最初はなんとテント暮らし!!そこからパートナーと現在建設中の自宅/宿泊施設のために土地を買ったけどパートナーとは別れて現在おひとりさま。収入源は?とたずねたら、たまーにお願いされる映像制作だといってた。超有名ブランドが顧客だから一発仕事入るとかなりの額になるらしい。

「でも、ここに住んでるとお金を使うことがないのよ。週に一度村に行って食材の買い出しするくらい。何もないから使う場所がない。コロナになってイタリアに帰ったらインドネシアに帰れなくなっちゃって2年ぶりに戻ってきたけどやっぱここがいい。イタリアもほんとうにうつくしい国だけど物価が高すぎて住もうとは思わない。」

たしかにお金を使う場所はない。ほんとになにもない。じゃあスンバの人たちの収入源ってなんなんだろうと聞いてみた。
「お金はほとんど持ってない。ここでは基本的に物々交換だから。それにお金をあげても使い方を知らないから、全部タバコに使って終わりとかね。唯一お金が必要になるのは結婚する時。」

最高としかいいようがない!

お金のいらない世界が実現できたらいいのに。なんてたまに聞くけど、それはじっさいにある。なぜそんな世界が実現可能なのかといったら、ものがないから。以上!たとえばインドネシアの平均月収は3万円くらいだといわれてるんだけど、なんでそんな金額で生活できんのかっていうと生活費が安いから。生活費の安さについてはこの記事がとても参考になった。そーか。生活が単純に質素なんだ。スンバみたいに使うところがないと本当にベーシックな衣食住さえまかなえれば生きていける。あのほったて小屋みたいな家は家賃かかるんだろうか?とか聞き忘れたけど、温暖な場所なら食べ物は地面からいくらでも生えてくる。最低限の衣類があればコミュニティで助け合って生きていけるというわけだ。

なんでわたしたちにそれができないのかって、そりゃーモノにあふれてるからだ。バリ島に戻ってびっくりしたもんね。モノだらけだなって。みんなすでに全部持ってるのにモノがどんどん提供されるからあたらしいものを思わず買う。提供されなければ買わないんだよ。なければ買えない。なければ必要だとさえ思わない。そういう目線で世の中を見ると、とにかく24時間体制で何かを買わせようとしてるのが明らかだ。買わせるために莫大なお金をかけて広告まで出すわけで。わたしたちは無意識に次々とあたらしいものを求めるよう洗脳されてる。ただそういうシステムになっちゃってるから仕方ない。社員雇ってビジネスやってる人は社員のためにも稼ぎつづけなきゃなんないわけで。

わたしも物販メインのビジネスを15年くらいやっているんだけど、そういう意味ではほんと疑問を感じるわけですよ。日焼け止めなんかは必需品だけど、水着とかってそんなにいるか〜?!って思っていたところ、コロナでなんとまる2年水着入ってこない状況を経験させてもらって、ついでにインドネシアで作ってるラッシュガードとかも去年はなんとなく新発売やめた。結果、毎年毎年あたらしい水着なんていらねーじゃんってことだ(笑)。2-3年に一回でいんじゃね?ってまぢで思う。しかも猫も杓子も水着屋なご時世、わたしがやめてもだれも困らねーよなって。笑。とはいえわたしハニガの水着以外着れないし、レギンスないと脚がチャコールグレーになるので必需品なんだけど、まぢで2年に1回でいいんじゃないかと思ってるわ。

先日同郷神戸の占い師、西さんと初対面したんですけど、この度の円安は日本人のお金に対する価値観を変えるために起きてるって言ってて、なるほどなあと思った。同じ1万円で買えるものが減って、お金の価値が下がってるわけだけど、そんなに買わなければならないものってある?!ってとこですよ。ないんだよ。まぢで、ボールペン1本すらもういらないし。全部持ってるもん。

だからってお金なんていらねーとは思ってない。お金はたくさんあった方がいい。貧乏は罪です。豊かさをたのしむために地球に生まれてきてますから。たくさんあれば人に分け与えることだってできる。唯一使うとしたら経験と快適な空間のためには使いたいね。そこはケチりたくないのでそのために稼ぎたいけど、次から次へとモノ売りつづけることには数年前から疑問は感じてるので、ま、あの変なセミナー始めたのもこの流れなんだろうなと思ってる。ほんとの豊かさってなんなんだろーね。そんなことを確認するためにも日本でじっとしてちゃダメだ。世界を肌で感じるだけで脳内パラダイムシフトが起きるよ。ちなみにバリで見かけなかったのは日本人だけですた!笑。いつまでじっとしてんの?!

そんな水着は今ごろ入荷してます。笑