新月前後の月明かりのすくない日、晴れている夜空を見あげると、ここ湘南でもたくさんの星を見ることができます。キラキラと輝く星空はどれだけ見ても飽きないものですが、みなさんハッブル宇宙望遠鏡ってご存知ですか?地上約600km上空の軌道上にはNASAが開発したこのハッブル宇宙望遠鏡が周回してましてさまざまな観測をおこなっています。
さて、そのハッブル望遠鏡のミッションのひとつが超深宇宙領域の探査。超深宇宙といわれてもよくわからないんですが、深宇宙が一応「地球からの距離が200万キロメートル以上である宇宙」と定義されているようなので、超深宇宙とは、要は、めっちゃ遠くの宇宙空間ってこと。ではないでしょうか。
さて、その超深宇宙領域の探査とやらのためにハッブル宇宙望遠鏡は宇宙の空間の何もなさそうに見える暗闇の写真を撮りはじめました。これまでにいくつかの観測が行われているんですが、最近の撮影で有名なのはハッブル・ウルトラ・ディープ・フィールドとハッブル・エクストリーム・ディープ・フィールド(XDF)の撮影です。
今回ご紹介するのはハッブル・エクストリーム・ディープ・フィールド(XDF)の写真で、撮影した場所のサイズは月と比べるとこれくらいのサイズ。2002年から2013年の10年間をかけて撮影され、総露光時間は200万秒、約22.5日分だそうです。
で、撮影された写真がこちら!ぜひ拡大して見てください!

以下、ハッブルウェブサイト、ウィキペディアなどに載ってた、
もはやなんだか意味がよくわからない事実の抜粋です。
■この写真のつぶつぶは全部銀河。
■それぞれの銀河には一兆個の星がある。
■この写真の中だけでも約117億光年以上をしめした銀河が5500以上写っている。
■もっとも暗い天体は人間の目が感知できる明るさの100億分の1の明るさしかない。
■XDFはわたしたちがこれまでに見たどの銀河よりはるか彼方の、かすかな銀河を映し出していて、なんと、132億年まえの銀河までもうつし出されている。銀河は約137億年前にできたとされているのでこのXDFに写っているのは、まだ生まれたばかりの若い銀河ばかり。ここに写っているもっとも若い銀河は、宇宙がビッグバンとともに誕生してから4.5億年後に誕生している。
■撮影された銀河の一部は、わたしたちの地球がある天の川銀河の8倍くらいの数の星を含んでいるのだが、巨大すぎて、今の物理学では存在しえないとさえ言われているサイズである。
これすべてがあの真っ暗な空間に存在していたそうです。撮影してこの画像が撮れていたことがわかった瞬間、どんな気分だったんだろうと思います。宇宙のスケールは理解不能です。だって、このつぶつぶ一つ一つが銀河なんですよ。地球があるのは天の川銀河。そのなかに一兆個の星がある。地球はなんて小さいんだろうと思わされます。こんなに巨大な宇宙の中でがんばっている小さな小さな緑の星、地球をもっとたいせつにしなきゃいけないと改めて思わされた写真でした!
SOURCE:
http://www.space.com/17755-farthest-universe-view-hubble-space-telescope.html
http://www.nasa.gov/mission_pages/hubble/science/xdf.html
http://www.ba-bamail.com//view.aspx?emailid=12288&MemberId=0&