RVCAアーティスト、マーゴ・アハモン・テュコの日本滞在記

サーファー。そしてトラベラーのMargaux Arraon-Tucoo(マーゴ・アハモン・テュコ)はRVCAのANP Artist。フランス、ビアリッツから5月に行われたGREENROOMフェスティバルと、雑誌「HONEY」の1周年記念イベントに参加するために初来日したマーゴの日本滞在記をどうぞ。
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【RVCAアーティスト、マーゴ・アハモン・テュコの日本滞在記】
文:Hidenori Nakamori
フェイスブックなどで見るマーゴはいつも笑顔。旅人、サーファー、そしてアーティストの21歳。世界中に友達がいいる彼女は写真の中でいつも若さあふれる笑顔でキラキラしていました。今回の来日が決まり、彼女を取材することになった私は、実際どんな人なんだろうとドキドキしていました。

マーゴ登場の瞬間!

日本に来て2日目、待ち合わせ場所に登場したマーゴは少し眠そうだったけど、私が知っているあのキラキラの笑顔で登場。そして、柔らかな声で「Nice to meet you」とあいさつしてくれたのです。

最初に向かったのは、原宿・明治通りにあるサーフショップ。RVCAの取扱店でもあるので、挨拶をかねての訪問でしたが、ここでもあのキラキラの笑顔でスタッフの皆さんと記念撮影。その後オーガニックな雰囲気のカフェでランチ。迷ったあげく彼女が選んだのはサーモンと海藻のサラダランチ。「肉類も食べるけど、魚介やヘルシーな野菜のほうが好きなの」。ちなみにお酒はけっこう飲むとのこと(笑)ビールも好きだけど、フランスではワインが安いのでやはりワインは頻繁にのむとか。

ランチでは沢山話をしたのですが、印象深かったのが「写真をとるときに決まったポーズやサインってフランスにもあるのか?」という話。
日本はご存知、ピースサインですが、フランスはこんな感じだよと。

これはマーゴの冗談だったのですが、冗談を言うのも好きなマーゴ。目の前にあったコーラと、コーヒーのミルクをみて「日本ではコーラの中にミルクをいれるのかしら?」とか、「私は左利きだから、物忘れが結構あるの」とか。フランスではナイフとフォークを一緒に使わずに、こうやって食事をするのが普通(パンをつかってすくいあげる)なの。とも言っていました。

■古着屋へ
ランチを終え、彼女が絶対行きたいと言っていた古着屋へ。どの国でも古着屋は必ずチェックするというマーゴ。小物からシャツ類、上着類など店内中を探検している彼女に、「これ着てみて!」と私が差し出したのが、”いらっしゃいませ”と書かれた「法被」。最終的にマーゴはそでなしGジャンを購入、日本滞在中毎日着ていたので相当気に入っていたハズ。


■明治神宮
日本らしい場所を彼女に体験してもらいたいということで、時間があまりない中明治神宮へ。混雑した原宿界隈とは違い、いっきに人の数が減り、神聖な空気ただよう神宮の森の参道はちょっとだけ疲れていた彼女の精神を癒し、そしてあわただしさの中乱れそうになったバランスを整えていたようでした。
今回のトリップにおいて、彼女にはポラロイドカメラ(impossible film)で撮影をおこなうというミッションがあったのですが、ここに来てそれを思い出したようにシャッターを切りだしたマーゴ。明治神宮内では3組の結婚式がおこなわれており、初めてみるその風景をじっとながめていました。神宮に入る前の手洗いうがいの儀式におみくじなど、このスピリチュアルな世界を堪能していました。


■雑貨屋
サーフアイコンとして活躍しはじめたマーゴはただ今若干21歳。ショッピングが大好きなお年頃。ふらりと立ちよった雑貨屋でもいろいろと物色して、古着屋でも見ていたバッジを購入。彼女には14歳になるエイミーという大好きな妹がいるので、彼女へのお土産だったのかも。また、ドクターマーチン好きらしく、すべてのマーチンに反応していました(笑)。
■ICECREAM!!!
自由行動のしめくくりは、食べたい食べたいと言っていたアイスクリーム。歩き回っていたので甘いものが欲しかったのか、アイスクリーム屋さんをみつけた瞬間店に飛びこんで行きました。彼女のチョイスはこってりキャラメル系。相当甘いもの好きでのマーゴでした。
■Honeyイベントでのライブペイント
来日のハイライトの一つが、サーフ系女性誌「HONEY」(ネコパブリッシング)の1周年イベントでのライブペインティング。日本でもサーフカルチャーが盛り上がっている中、HONEYははその先駆け的な存在。その1周年パーティにスペシャルゲストとして招待されました。マーゴを知っている人のほうが少ない状況ではあったものの、パフォーマンスが始まると彼女の前には人だかりが。与えられた時間内でライブペインティングが完成するのかな、といらない心配をしましたが、しっかりと時間内に完成。「何をイメージして書いたのか?」という問いに「イメージとかはあまり考えなかったけれど、夢中で描いたわ」と言っていました。完成後には、彼女のもとに記念撮影の依頼やサイン、握手をもとめる人たちが後をたたず、それは新たなサーフアイコンの誕生の瞬間のようでした。
■最後に
日本に到着してまだ一日目、きっと時差ボケもあったはずなのに、我々に気を使わせることもなくずっと楽しそうにしていたマーゴ。東京でのフィナーレをかざったHONEYのパーティでも、来場者とたくさんの会話を楽しんだり写真撮影に応じていた姿を思いだします。マーゴの声、笑顔、笑い声、ジョーク。一日中彼女とすごしながら感じたのは、アーティスティックでありながら、純粋なハートをもった、まだまだあどけなさが残る21歳の女性だということ。「サーフィンを愛してください。自然を愛してください。そうすればきっと素敵な人生を過ごせるわ」と私にいってくれたことがとても嬉しかったです。
最後に一緒にアテンドしていたRVCAの照井可奈子さんから。「彼女は旅をする度にそこで出会った人や、見たもの、食べたも、その土地のいろいろなところからインスパイアーされるそうです。そしてそれをアートにします。私もこの旅で彼女に何かしらの影響をあたえた1人になれていると良いなと思いました。そして私も旅に行きたくなりました。Keep doing what you love ! Keep it real !有名になってもまた遊んでね 笑」


【Margaux Arramon-Tucoo】
フランス人サーファー、アーティスト、 トラベラー。同じくアーティストの母親を持ち、アートや自然、海 という環境で育つ。The Keep A Breast Foundationと いうアートイベントや教育プログラム、資金募集行事などを行うことによって乳がんへの認識を高め、乳がんを撲滅すべく活動する団体にも参加している。
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