そろそろ紫外線が気になる季節です。人気記事、日焼け止めの真実に情報追加しました。
みなさん自分が使っている日焼け止めのにどんな成分が使われているか考えたことはありますか? 成分表示を確認したことはありますか?残念ながら、テレビなどで広告され、薬局で売っている日焼け止めのほとんどが合成化学薬品のかたまりです。
私は、長年のサーフィンライフから、日焼け止めにかんしてはかなりこだわりをもって選んでいたつもりだったのですが、こだわって選んでいたものが実は化学薬品満載だったことにようやく気づきました。広告宣伝するときに、“こんな危険な薬品使ってます!”などと言ってはくれないですし、代わりに「ヒアルロン酸配合」など、よい部分だけアピールされて、それに騙されるのが消費者です。
全身に化学薬品まみれの日焼け止めを塗るということは、人体最大の器官である皮膚からその薬品を吸収し、体内に蓄積していっているのはもちろん、海に入れば、塗った化学薬品の一部は海に流れてしまいます。海辺の岩がヌルヌルになっているのは、日焼け止めの成分が付着しているからだという話を聞いたこともあります。海を愛するサーファーとして、どうしても海に流れてしまう日焼け止めは、できるだけ環境に負荷のかからないものを選びたいものです。
危険な化学薬品を全身に塗るのはどうかと思いいろいろと調べていた所おもしろいサイトをみつけたのでご紹介します。アメリカにEWG(Environmental Working Group)という環境や健康問題などを研究している機関があり、そのEWGが運営する化粧品を評価するサイトがあるのですがEWG掲載の情報+、Beach Press独自の情報収集で得た日焼け止めの真実をどうぞ。なにげなく使っている日焼け止めかと思いますが、かなり目からうろこ、今使ってるものは大丈夫?!って考えてしまいます。
【日焼け止めにかんする8つの真実】
1.ノンケミカル日焼け止めって、化学薬品が使われていないってこと?!
最近、お肌にやさしいノンケミカル日焼け止め、という製品が多く出回っています。まるで、化学薬品を配合していないかのような謳い文句ですが、日焼け止めにかんして、ノンケミカルとは、つまり、″紫外線吸収剤”を使っていません。という意味。すべての化学薬品が使われていないという意味ではありません。現に、ノンケミカル日焼け止めの成分を見ると、紫外線吸収剤が使われていないだけで、そのほか石油系化学薬品だらけなものがほとんどです。
2.日焼け止めが皮膚がんのリスクを高めている?!
これは、とても面白い研究結果ですが、日焼け止めを使用している人の中に悪性の皮膚がんメラノーマを発症するリスクが逆に増えることが証明されています。研究者によると、日焼け止めを使っていることで安心感を得た人がより長く太陽の下にいつづけてしまう結果だとか・・・。結局誇大広告された本当はうたわれてるほど効能がない日焼け止めをつけて1日海で遊んでる=日焼け止めなしで一日遊んだと同じということです。
3.SPFが高い日焼け止めが効果が高いわけではない
日本でも昔はSPF80などを見かけましたが、SPF50以上の表記をしてはいけなくなってから数年経ちます。なぜ表記してはいけないのかですが、アメリカFDA(日本の厚生省のようなところ)の情報によると、SPFの数値の高さが効果の高さを示すことは証明できていないが、SPF値は高いほど肌への負担が増す。ということだそうです。日本ではSPF50以上の表記はできませんが、50より高いものにはSPF50+と表記されています。ちなみに、オーストラリアはSPF30まで。普段使用する分には15-30あれば十分。
4.日焼け止めの成分ビタミンAは癌の成長を促す?
ビタミンAの一種、レチノールパルミテートは、太陽の下で使うと皮膚がんを発症させる可能性も。日焼け止めのほぼ30%には、このビタミンAが入っているそうですが、紫外線と併用すると発ガンの可能性があるという研究結果が報告されました。抗酸化作用があるからという理由で使われているようですが、ナイトクリームなら効果ありかもしれないけど、日焼け止めに入っているなら使うのはやめたほうが賢明。
5.皮膚に負担をかけてしまう、日焼け止めのやっかいな産物
紫外線はフリーラジカル=活性酸素を生成して皮膚細胞やDNAにダメージを与えるとして知られています。でも、その紫外線から肌を守るはずの日焼け止めに自体に活性酸素を生成してしまう合成成分が含まれたものが多いそう。日焼け止めは、火傷にならないようにするのにはすぐれているけど、活性酸素を最小限に抑えることには向いていないようで、活性酸素生成度数をSPFのように表記すべきだという研究者もいるほど。
6.ナノサイズの成分とホルモン異常
肌を紫外線から完璧に守り、更に肌にダメージを与えないサンスクリーンは残念ながら存在しない!そうです。現在私たちに与えられている選択肢は大体二つ。ケミカル=合成化学薬品日焼け止めかミネラル=鉱物日焼け止め。ケミカル日焼け止めの成分として最もよく使われるのがオキシベンゾン、ミネラル日焼け止めとして使われているのは酸化亜鉛とチタンです。EWGの研究結果、肌にやさしいのはミネラル日焼け止めということです。肌から吸収されずに、更にUVAからも肌を守ってくれる。ただ、パウダーやスプレータイプ、もしくは白浮きしない!が売りの日焼け止めは、このジンクやチタンをナノサイズ化しており、ナノサイズ化されたものはやはり皮膚などから吸収され、どのような影響があるかはまだ分かっておらず、海の生物にとっても危険。
【ナノ化について追記(2013年1月)】
日焼け止めの有効成分のナノ化について、皮膚から吸収された場合の危険性があるとの指摘ですが、オーストラリアでは政府が行ったテストにおいて、酸化亜鉛は人間に必要なミネラルのひとつであり、ナノ化した酸化亜鉛が体内に吸収されても問題はないとの見識を示しており、現在ナノ化についての表示義務はありません。また、安全性向上のために粒子をオイルでコーティングしている日焼け止めもあります。
7.紫外線吸収剤の危険性
EWGのデータベースにある500種類のスポーツ日焼け止めのうち、60%のものに先に述べた紫外線吸収剤オキシベンゾンが含まれています。オキシベンゾンをはじめ、皮膚に塗るものは吸収され体内に取り込まれます。しかも、日焼け止めは、全身に塗ります。つまり、人体最大の器官である皮膚からこの毒を吸収してるっことになります。紫外線吸収剤はアレルギー反応を起こしたり、ホルモン異常を起こすと言われており、ヨーロッパで行われた研究によると、オキシベンゾンを含む日焼け止めの成分が母乳の中から検知され、新生児に与える影響も懸念されています。安全なはずのお母さんのおなかの中で赤ちゃんは既に化学薬品まみれ、そんな可能性もあるのです。紫外線吸収剤の他、日焼け止めには防腐剤や添加物など様々な化学薬品が使用されています。
こちら、日焼け止めに含まれる代表的な化学薬品一覧をどうぞ。あなたの使っている日焼け止めには入っていませんか?
日焼け止めに含まれる有害化学物質一覧
8.ウォータープルーフは不可能
海スポーツには欠かせないウォータープルーフ日焼け止め。ところがウォータープルーフ自体が誇大表記。水を完全に遮断できる日焼け止めは存在しないそうです。正しい表記はウォーターレジスタント。日本語で言えば耐水性です。日本の日焼け止めにも、耐水テストを行った結果が表記されているものがありますが、これがいわゆるWater Resistantってことです。“耐水テストの結果80分後も同じSPFを保持”ってやつです。日焼け止めにはさらさらした使用感のものが多いですが、それはつまり水を使っているからで、そりゃ、水に入れば水は落ちてしまいます。水に強い日焼け止めを探すなら、オイル主成分のものを探したほうが良さそうです。
無意識に買い物してると知らない間に毒まみれになります。多分女の子はデイリーに、化粧下地として日焼け止めを塗ってる人も多いかと思いますが、オキシベンゾンなんて入ってたらもう最悪。でも成分表示されてるんですけどね。書いてあるのに見てないだけです。
で、最後に。もっとも効果的は日焼け止めは、洋服、帽子、サングラスです。もひとつ大切なこと。それは重ね塗り!塗りが薄いと効果がありません。こすったりさわったりで取れてしまうことも多いので。それから、取れたな、と思ったらかならず塗りなおすことです。
というわけで、美黒を目指す女子だけではなく、美肌を目指したい人間全員におススメのネタでした。
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