続:遺伝子組み換えについて。どうやって避けるか

以前、こちらでも取り上げた伝子組み換えの問題ですが、ここ最近、ロシアとケニアが、遺伝子組み換え作物(GM)の輸入を禁止する決定をしたのをご存知でしょうか。ほとんどの方はご存知でないかと思います。日本ではニュースになるどころか、遺伝子組み換えについて議論されることさえない状況ですから。なぜ禁止になるのか?答えは単純明快。危険だから。もしくは安全だと証明されていないから。ではなぜ日本では問題にすらならないのか。その答えも明快。遺伝子組み換え産業に加担している企業がメディアのスポンサーだからです。


これではテレビで話題に出来ないのも納得。日本は実は遺伝子組み換え作物の輸入大国です。日本では、大豆やトウモロコシなど7作物158品種が認可されており、そのまま加工されて食品として店頭に並ばなくても飼料として加工されているので、間接的に摂取していることになります。日本の家畜飼料のほとんどは遺伝子組み換え作物だと言っても過言でないほどだそうです。

アメリカでは国策としてGM作物の生産に力を入れています。モンサントという社名を聞いたことはありませんか? 世界最大かつ最悪として有名な遺伝子組み換え作物・種子メーカーです。多国籍企業で、もちろん日本にも会社があります。遺伝子組み換え種子と『ラウンドアップ』という除草剤が有名です。
http://www.monsanto.co.jp/

エコで持続可能な風味を醸し出していますが、モンサントの契約書に何も考えずにサインしてしまった農家は、その後モンサントから遺伝子組み換え種子を買い続けるほか農業を続けることができなくなってしまいます。

■モンサント種から採れた遺伝子組み換え作物の種を、農家が翌シーズン用に保存することは契約違反。

■除草剤ラウンドアップに汚染された土壌ではモンサントが開発するラウンドアップに耐性があるGM種子しか育たなくなる。
もっと酷いことには、風などで飛んで行ったモンサントの特許GM種子が生えてしまった農地を発見しては、特許技術の不許可使用として訴えまくっているそうです。ほとんどヤクザみたいな会社です。以前の記事で、日本における遺伝子組み換えについての表示義務がいかにあいまいかを書きましたが、アメリカなんて遺伝子組み換え表示義務にをかたくななまでに拒否し続けています。
自分の体は食べたものから出来ているのは間違いないですし、そうなると、何を口にするのかは生きる上で最も重要なことの一つだと思うのですが、では、どうすれば遺伝子組み換えされたものを食べずに暮らせるか。です。知らず知らずのうちに気づけば遺伝子組み換え食品にすっかり汚染されている日本ですが、放射能汚染しかり、正しい情報を得て、自分の身は自分で守るというのが、これからの生き方だとおもうのです。

【遺伝子組み換え作物の動物実験結果(一部)】
■遺伝子組み換えコーンを与え続けたマウスは、子供の数が減り、子供の大きさも小さくなった。

■遺伝子組み換え作物を与えられた母マウスから生まれた子マウスの半分が3週間以内に死亡。

■遺伝子組み換え大豆を与えられたモルモットは第三世代で妊娠能力をほとんど失う

■火を通した遺伝子組み換え大豆は、通常の大豆の7倍のアレルゲンを持つ。

■イギリスでは、遺伝子組み換え大豆が認可されてから、大豆アレルギーが急激に増えた

■肝臓、膵臓などの内臓障害
動物実験ではこういった結果が多数報告されています。気にせずに好きなものを食べるのも、危険なものは出来るだけ避けるのもご自分の選択ではありますが、こちら避け方の基礎を。

遺伝子組み換えを避ける方法
■オーガニックなものを選ぶようにする。
■地元の小規模農家の野菜を買うようにする。
■加工食品を買わない
■原材料をチェックし、以下のものが入っているものは買わないようにする。
ドウ糖
ブドウ糖果糖液糖
コーン油
コーンスターチ
麦芽
マルトデキストリン
マルトース (麦芽糖)
エチルマルトール
マンニトール
デキストリン
ポリデキストロース など。
■レシチン、植物たん白加水分解物や大豆製の代用肉などをはじめとした遺伝子組み換え大豆を使った添加物や食品に気をつける。
■白砂糖を避ける。オーガニックでない砂糖の半分は、今やサトウキビではなく、どこかの化学工場で人工的にいじられたサトウダイコンから作られていると言われています。

一言でいえば、オーガニックなものを選び、謎の食品添加物は避ける。遺伝子組み換えに関する表示のないコーンや大豆、小麦を使った食品は避けるということ。日本では表示義務が一応あるので、何の表示もないものはほぼ間違いなく遺伝子組み換えだと考えておけば良いと思います。そして、これはどんなことに関しても言えることですが、企業が私たちに提案するものを決める、その主導権を握っているのは私達消費者です。スマートな消費活動を通して、毒を拒否し続ければ、売れないものを売っていても仕方のない企業は、提供するものの方向性を変えざるを得ません。以前に増して、有機野菜などを取り扱う場所が増えているのはそういう事。私たちが求めた結果です。遺伝子組み換え食品も消費者が拒否すれば売る意味はなくなるのです。

BY:Beach Press編集部
参考サイト
http://wakeup-world.com/2012/11/06/four-ways-our-family-says-no-to-gmo/
http://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:ex24aQ8mCmkJ:yamachanblog.under.moo.jp/%3Feid%3D281+&cd=7&hl=ja&ct=clnk&gl=jp&client=firefox-a
http://kaleido11.blog111.fc2.com/blog-entry-1014.html
http://itiguuoterasu.blogzine.jp/blog/2011/12/post_7b98.html
http://blog.goo.ne.jp/jpnx05/e/4fcc0a60
http://www.mynewsjapan.com/reports/1158
http://archive.truthout.org/1215091
http://www.responsibletechnology.org/