Interviewed by Hikaru
日本で最初のサーフィン用ウェットスーツスーツメーカーとして、また常にサーフィン業界の第一線にいる「DOVE SURFING WETSUITS」。そのDOVEで営業の仕事をしながらも自身も「生涯現役ショートボーダー」という志をかかげ日々海とも向かい合っているNISHIさん。自分のライフワークであるサーフィンと共に「DOVE」の今後の展望、そして気になるNISHIさん自身のプライベートを聞いてみました。
ーいつからサーフィンをしてるの?
18歳から。わりかし海に近い所に住んでいたんだけど遅いスタートだと思う。
ー その後DOVEとの出会いは?
24歳のとき、後輩がDOVEで働いていて声をかけてもらいました。そのちょっと前に仕事を辞めていて一カ月くらいサーフィン三昧。ちょうどそんなタイミングな時に声をかけてもらったんです。
ー 戸倉さんの印象は?
戸倉さん(DOVE社長)はもともと平塚ローカルの先輩として知っていて、あまり「DOVE社長」という目線ではなく、ローカルの先輩という印象が強く、いい意味で敷居が高くなくて。DOVEは平塚ではみんなが着ているウェットだったし「皆が着ているウェットなんだなー」くらいの認知度でした。でも、皆が着ているということは=いいウェットスーツなんだろうと思っていたので、その会社で働くことになり、嬉しかったです。あまり、サーフメディア関係は詳しく無かったので、入ってみて物凄いブランドだったんだと知りました。(笑)
ーある意味運命的な出会いだった?
はい。そういう意味で入社は嬉しかったな。
ー 入社後最初のお仕事は?
最初は工場でウェットを作っていました。
ーウエット作ってなにか得たものは?
前職は建築関係の仕事をしていたので、いつも外にいたから工場はインドアでそのギャップはあったけど、海に近い自社工場なのですぐに海に入れたし、ウェットを作ることで今の仕事のベースになる知識やウェットスーツのプロセスをしっかりと自然に学びました。
ー その後営業に?
そうそう。30歳くらいのときに会社から営業の仕事を任され。
ーでも当初は戸惑いもあったとか。
基本的には、自分は明るいが、性格が人見知りだし、あがり症で、自分自身営業なんて仕事するとは全く思いもしなくて。今までこの先営業なんてしないと思っていた。
このあたりからNISHIさん自身もともと持っていたけど開花していなかった「才能」が拓いてきた。この「営業」という幅広い仕事がNISHIさんのライフスタイルをさらに豊かに、広がりを生むものに。見た目からは人見知りには見えないNISHIさんですが持ち前のガッツとチャンスで性格にも変化が生まれ、営業が楽しくなってきたそう。
ー営業をしていくうちに見えてくるものができたのかな?
会社的にも人見知りだけど明るい性格が逆に買われたんだと思う。気がつかなかった自分にも気づき、向かい合い、そこから営業という仕事と向かい合っていきました。
ー 最初は戸惑ったかもしれないけどどう?
いまだに初対面な人には緊張しちゃいますが、何回か会った人には勿論大丈夫だし苦手だなと思う人にも積極的に話にいこうと意識しています。
そして37歳になり改めてこの仕事が「本当に自分に向いている」と実感しているとのこと。
ー現在の仕事をすることで、変化を感じてる?
目線がかわったんだよね。全ての目線。人間関係、モノ、コトにおいて360度の視野が広がりました。視野の広がりを日々感じてる。今までは自分の考え方のみを突き進んでいたけど、何千人の人と話していくと色々な人の意見などを聞くようになり、その機会は、とてもありがたいことだし、自分にとってプラスになっています。
ーそういう意味ではDOVEに入社して、自身も変われたんだね。そうだね。たしかに人の話をたくさん聞いてぶれてしまいそうにもなるけど、と同時に聞けば聞くほどプラスになることも沢山あるから自分の軸みたいなものが太くなり、しっかりしてきたかな?!
ー営業はプライベートと仕事の区分けがしづらいかと思うけど。
電話に関しては365日朝から電話も来るし、朝から波情報知りたいとか色々あるけど(笑)
僕は基本的に携帯はオフにしないし、僕が必要とされているのだから、できる限りオフタイムも電話にも出る。
ーフットワークも軽いよね。
営業になる前はプライベートでトリップしにいっても全然運転したくないと思っていたけど(笑)今は仕事なら10時間ぶっ通しで運転もするし、「仕事」っていうスイッチが入るとできちゃうんだよね。
ー1日のスケジュールは?
ファクトリー出社の時は、朝起きて波があれば必ず海に入ります。それが良くても悪くても(たまにサボりますが笑) そのあと仕事。9時~始まります。
ー趣味が仕事になっちゃったわけだけどon/offの切り替えってどうしてるの?
onにするときは「仕事」というスイッチが入りやすいけどoffのスイッチは入りずらいかな。offの時は、ちょっとのんびりしちゃうし、でも仕事の電話はかかって来るからね(笑)
だからoffを重視するのではなくてonの仕事も楽しんでやってるからその切り替えは必要ないのかも。好きなことを仕事にしてるからその切り替えはあまり必要じゃないんだよね。