母との電話。
「あんたお砂糖食べないっていうけど、大変じゃないの?」
「砂糖食べないっていっても、白砂糖入ってるもの食べないだけだ」
「へえ~。あたしゃグラニュー糖と三温糖がないと生きていけないね!なんだったら、味の素もふりかけまくりたいよ!」
「まあ、ママの時代は加工食品最高!な時代だったもんねえ。あたしの周りじゃ、白い砂糖買う人なんてほとんどいないよ。」
「まぁ~。時代が変わったのねえ。」
というわけで、日本にもオーガニックスーパーの海外チェーンが展開される予定だったり、巷では、とりあえずオーガニック、ナチュラルって言っときゃ売れんだろ。って時代がやってきましたね。ここからは、みなさんの目の節穴っぷりが試される時代でございますよ。どのように騙されていくのか、わかりやすくご説明さしあげるネタをみつけてまいりました。
先日、都内にてナチュラル系コスメなどを取り扱うお店に行った。日焼け止めコーナーチェックすると、色んなナチュラル・オーガニック系ブランドの日焼け止めが並んでます。さて、この日焼け止めたち、どれだけナチュラルなんだ?と、手に取ってみた子供用の日焼け止めの成分。も一回いうけど、子供用ですよ。よく見てくださいね。
じゃじゃ~ん!
節穴ではない目をお持ちの方ならば、これがナチュラルコスメとして、まして子供用として扱われていることに大きな疑問を抱く成分内容だと思います。
えー、繰り返しになりますが、成分表示は、入ってる量の多さ順に並んでおります。つまり、2番目にたくさん入ってる成分が
「メトキシケイヒ酸エチルへキシル」
でございます。
メトキシケイヒ酸エチルへキシルとは(以下引用)
http://www.mynewsjapan.com/reports/2151
さてここで、成分表示の下、ご丁寧に四角で囲ってある太字部分をご確認ください。
「遺伝子組み換え成分、パラベン、フタル酸、オキシベンゾン、鉱物油不使用・・・・」
日本では、使用可能な紫外線吸収剤が32種類あるんですが、その中で、EUが環境ホルモンとして挙げている紫外線吸収材が四種類ございます。
それは
オキシベンゾン-1
オキシベンゾン-2
オキシベンゾン-3
メトキシケイヒ酸エチルへキシル
えー、こちらの日焼け止め、確かにオキシベンゾンは使用されてないけど、代わりにメトキシケイヒ酸エチルへキシルが入ってるんですけど。メトキシケイヒ~はオキシベンゾンにくらべると、体内への吸収率は格段に低いらしいですが、どっちにしても、EUでは環境ホルモンとされてる。「オキシベンゾン不使用」て、うまいこと言うわ。
いやしかし。ノンケミカル(=紫外線吸収剤不使用。だが、他のケミカルはいっぱい!笑)なんていうややこしいうたい文句が日焼け止め業界で横行するような時代に、これだけ紫外線吸収材を使いながら、ナチュラル系ブランドをやってるってかなり前向き!
どの化学成分も、きっと、ちょっとだから影響ない。という基準で投入されてるんでしょうが、こちらの日焼け止めにかんしては、成分表示の2番目がメトキシケイヒ~、さらに他の成分、オクトクリレンもサリチル酸2エチルヘキシルも吸収材だし、ジポリヒドロキシステアリン酸ポリグリセリルは界面活性剤だし、あとはシリコンとか、調べるのもめんどくさいけど半分くらいが合成薬品ですし、ちょっとなら大丈夫!が半分って、それほんまに大丈夫なんでっか?って話ですわ。これを子供用と謳うメーカーも摩訶不思議なら、ナチュラル・オーガニックを謳っているお店で販売していることも摩訶不思議。何を基準に商品を選んでるんだろ。
今回はたまたま選んだのがこちらの日焼け止めだっただけですが、正直、ナチュラル・オーガニック風味を装う化粧品、食品のじっさいの成分内容が衝撃的にヒドすぎる製品とかそこらじゅうに転がってますわ。アメリカのナチュラルスーパーWhole Foodsでも、遺伝子組み換え商品が扱われてて大問題になってたりしたけど、結局、消費者は宣伝文句につねに騙され、無意識な消費を止めることはできないのだ。ナチュラル風なパッケージに、「オーガニック○○配合」とか書いてあるだけで安心して買う。それくらい、視覚的な宣伝文句やデザイン効果ってすごいってことっすね。
ナチュラル・オーガニックをウリにしているお店でも、基準があまりにも曖昧なところが多い。すごく厳しいところもあるけど。わたしが取引しているナチュラルコスメショップは、取扱前の審査が超厳しいです。流行に乗りたいただのオーガニックガール&婆は騙されつづければいいけど、それこそ、子供には安全なものを。と思って買った製品がアレじゃ、お母さんかわいそうだ。とにかく、成分表示を見るクセつけないとだめですね。見方がわからないとかいうけど、簡単さ。聞いたことのないカタカナが羅列されてる製品は買わない、台所にない成分は買わない。それがあたしの基準だ。あたしのことは騙せないよ。最後に、プチオーガニック情報。有機野菜の有機肥料の多くは遺伝子組み換えトウモロコシがウ○コに変身したものだ。