環境問題全般をあつかうアメリカの非営利団体EWGの日焼け止め特設サイトはいつも参考にしていますが、今年も日焼け止め「HALL OF SHAME」、いわば、最悪殿堂入りの日焼け止めが発表されています。アメリカのサイトですので、アメリカブランドばかりですが、コパトーンやニュートロジーナなど、日本でもおなじみのブランドがちらほら。
バナナボート、コパトーン、CVS(これはドラッグストアのプライベートブランドですね)、ニュートロジーナなど大手の化粧品がほとんどです。これらのブランドが選ばれた理由は以下の通り。
1.スプレータイプの日焼け止め
手の届かないところにも子供にも塗りやすいということで増えているスプレータイプの日焼け止めは、吸引すると危険な成分が入っていたり、また、湿布しやすいため、湿布量がすくなくなる傾向にある。
2.高すぎるSPF値
SPFはUVB波に対する数値で、より皮膚の奥まで届くUVAにはまったく関係のない数値。SPF値が高ければ日焼け止め効果が高いと思ってしまうため、必要以上に長く太陽にあたってしまうリスクも高まります。アメリカのFDAはSPF値の表記を50+までにしようと検討中。(UV NaturalのオーストラリアはSPF30+まで、日本は50+までしか謳えません)
3.オキシベンゾン
オキシベンゾンは日焼け止めにもっともよく使用される成分で、皮膚から吸収され血管に入るとエストロゲンのような働きをするので、ホルモンバランスに影響をあたえたり、アレルギーの原因にもなります。いくつかの研究では、子宮内膜症や、胎児の低体重の原因になっているとの報告もあります。(日本の日焼け止めにもよく使われている成分なので、成分チェックしてみてください。)
4.レチノールパルミテート
ビタミンAの一種で、肌を若々しく保つ効果があるのですが、日光にあたることで、腫瘍の成長を促進してしまうという政府の報告もある成分。
SOURCE:http://www.ewg.org/2015sunscreen/hall-of-shame/