合法ナチュラルドラッグで超意識にアクセス。ホロトロピックブレスワーク体験記 ーVol.1








ゴーストタウンの夕陽

オーストラリアからバリに戻る飛行機の中で書いているのですが、なんという旅だったのでしょう。こんな旅になるとはまったく想像しておりませんでした。これまでの旅で一番不思議な旅でした。タスマニアに行ったのは間違いないのですが、これから話すのは、タスマニアにある小さなポーティナっていうゴーストタウンにある街の集会所で、わたしが意識の淵を飛び出して行ってきた不思議な場所の話です。長くなるけど絶対おもしろいからヒマな時に読んでみて。

今年の冬も、3年目になった1月末のリトリートからのバリ、2週間のスマトラボートトリップは決まっていたのですが、3月は何も予定がなかったので、Indigo Seaのチエコにどっか他の島にサーフトリップに行かねーかと提案したのです。すると「3月はタスマニアにブレスワークのワークショップ行くんだわ」っていわれたんですが、タスマニア+ブレスワークというキーワードに一瞬で「え。アタスも行こっかなw」って即答してまして。今考えると完全なる直感による導きでございました。

完全にノリだけで行ったので、何しに行くのかマジでほぼ無情報で、到着してようやくなんだか分かってきた。参加するのはオーストラリアはもちろんアメリカやヨーロッパからの参加者も含めた31人+先生+ファシリテーター4人。日本人は私とチエコとチエコの師匠とファシリテーターの4名。参加者の年齢は20代から最年長はなんと84歳のグランマ、男性も7名参加していてかなりバラエティ豊かな感じ。

その辺歩いてたらただの人にしか見えないけど、全員ハンパないツワモノばかり!前列左から6番目が84歳のツワモノ。

6泊7日のうち、じっさいにブレスワークをするのは4日間。そしてよくよく話を聞くとどうやら今までわたしがやってきたブレスワークではなく、ホロトロピックブレスワークという初めてのブレスワークということが現地に着いてようやく分かってきた。84歳のグランマをはじめ、参加者のほとんどが、もう何年もブリージングしているツワモノばかり。初ホロトロピックはわたしとチエコ含め5-6人だったでしょうか。なんだかよくわかんねーけど、とりあえずおもしろそ。って感じで始まった異次元への旅だったのです。

ホロトロピックブレスワーク

まず、ブレスワークとは何かをめっちゃ簡単に説明しますと、連続した深く速い呼吸で酸素を大量に取り入れることで、変性意識になり、普段アクセスできない意識の奥深くに溜まっているトラウマを解放へ導いたり、見えない世界にアクセスするもの。私がこれまでやってきたブレスワークでの呼吸時間は1時間程度。それがですね、ホロトロピックブレスワークではなんと3時間ずーーーーーっと呼吸します。2時間以上呼吸しなければ、そのブレスワークはホロトロピックブレスワークではありません。

これまでのブレスワークではガイドがついて、呼吸の深さや速さを指示してくれるのですが、ホロトロピックではガイドはいなくてどう呼吸するかは自分で決める。そしてこれはどのブレスワークでもそうなのですが、変性意識への旅には音楽が鍵になってきます。

ホロトロピックでは3時間の長旅を導くプレイリストを作るのですが、今回のワークショップはそのプレイリストの作り方や音楽の重要性についての講義もありました。30代は夜な夜なクラブ活動しまくっていたので、この講義はめちゃくちゃたのしかった!

何かが始まる予感を想起させる壮大なオープニングトラックから始まり、その後音域広めの重低音効いたかなり速いビートを刻むトライバルなトランスミュージックを1時間、その後の1時間は早めのビートは維持しつつも音域はやや狭まり、後半に向けて戦いを想起させる音楽や感情を揺さぶりハートを開いてくれる感動的な音楽を挟みながら、残りの1時間はとにかくハートを開いて深い瞑想状態に導いてくれるゆったりした音楽に変わっていきます。

真ん中白シャツが先生のヴィッキー。60代後半??

シャーマニックな儀式などでも音楽や楽器のビートはひじょうに重要で、バリの儀式でもよく見られますが、シャーマンが祈りを捧げながら激しい音楽に身を浸すことでトランス状態に入った人が白目剥いて絶叫して踊り狂ったりぶっ倒れる映像を見たことがある人もいるかもしれません。ウソちゃうん。って思ってたんですが、まさかアレを目の前で見ることになるとは思っておりませんでしたわ。わたしも解放する感情がある時、瞑想しながら意識的に感動する音楽を聴くこともあるのですが、音が意識の状態を変えることをじっさいに体験することになりました。

ブリーザーとシッター

ホロトロピックではセッションを導くガイドはいませんが、代わりにシッターという子守り役とペアになります。呼吸をする人はブリーザーと呼ばれます。今回は15組のシッターとブリーザー、そして何か起きたらすぐにかけつけてくれるファシリテーターが4名。このシッターの体験がちょーおもしろかった。呼吸する人の横に座って3時間ただただパートナーが呼吸するのを見守るだけの役なんですが、シッティングする側もなぜかそれぞれの意識の旅が起きるのです。

わたしのシッターの旅

4日間のうち、1日おきにシッターとブリーザーをやるので、じっさいに呼吸するのは2回。わたしは初ホロトロピックだったので1回目はシッターになりました。わたしのパートナーになったのは日本に住んだことがあるオーストラリア人の女性。よく日本人とペアになったもんだと彼女もびっくりしてたけど、旅はそんなところからすでに始まっている。広く薄暗い講堂にならんだマットレスに横たわる前に、日本語で「いってらっしゃい」といったら「行ってきます」って日本語で返ってきた。

ファシリテーターによる導入の瞑想が終わるとさっそく大音量で音楽が流れはじめた。私たちはスピーカーの真横にいたので音がダイレクトに体に伝わってきます。始まってすぐ、彼女はマットレスの上で両足を小刻みに動かしはじめ、そのうちどんどんせわしなく体全体を動かしはじめた。ひたすらそれを見ている私の隣のマットレスでは、多分20代後半のオーストラリア人の女の子。突然絶叫したと思ったら立ち上がって激しく体を震わせはじめた。その隣からも雄叫びが聞こえてきて、彼女はマットレスの上を転げ回り、泣き叫びながら両手を延々とマットレスに激しく打ちつけている。少し離れたところには例の84歳のグランマがシッティングする70代のグランマ。体を小刻みに痙攣させながら、音に合わせてひたすら両腕を上げたり下げたりしてる。

私のパートナーは時折り首を掻きむしりながら突然ダウンドッグしたり相変わらず謎の動きをしているがマットレスから出ることはなく、他のペアに比べたらおとなしめだった。まるで呼吸を速めよと急かすかのように、重低音が効きまくった速いビートのトライバルなトランスミュージックにブリーザーたちがどんどんトランス状態に入っていくと、講堂はいつのまにか阿鼻叫喚の世界になっていた。絶叫する人、泣き叫ぶ人、激しい体の動きに怪我しないようファシリテーターとシッターがクッションなどでブリーザーを守る。

爆音トランス聴きながらこの異様な風景をただ淡々と眺めていたらいろんな思いが浮かんできた。なぜ私たちはこんなに辛く苦しい経験ばかりしなきゃならないんだろう。地球くんだりまで来て、何度も転生して、その度に重ねてきた苦しみの叫びを聞いていたら、なんだかほんとにかなしくなってきて胸が締めつけられる。同時に今このタスマニアの地でその苦しみを意図的に解放しようとしている人がこんなにいることに感動もしていた。そして講堂を見渡すと、ブリーザーを皆んなが見守っている。70代後半のグランマの内なる旅を優しく見守る84歳のグランマを見ていたら、なんてうつくしい光景だろうと思えた。

辛さや苦しみを経験している人もたくさんいるけど、それ以上に私たちには仲間がいるし独りじゃないという事実を目のあたりにしたら、今度は感動の涙が流れてきた。今この瞬間この空間には愛しかなくて、きっとこれが本来の私たちの姿で、お互いを支え合いながらこの愛さえあればやっぱ地球は絶対大丈夫じゃん!って心から思えた。

気づけば音楽はスローなヒーリングサウンドに変わっていて、パートナーはじっと動かなくなっていた。となりの二人はずっと大声で泣き叫んでる。時折まだ叫び声も聞こえてくる。そしていつしか音が止まったら、パートナーが目を開け、すぐにノートに何か書きはじめた。わたしもよく経験しているけど、変性意識で体験したことはできるだけ早く書き記さないとすぐに忘れてしまう。3時間ヒマそーだな。なんて思っていたシッターの体験は想像を超えるものだった。とゆーことは、ブリージングの体験は一体どんなことになるんだろうと、翌日のセッションにちょっとした緊張感を感じながら1回目のセッションは終わった。

異次元への旅の準備

合宿は毎日ほぼ同じスケジュール。
8am-9am 朝食
9am-1pm 講義
1pm-2pm ランチ
2:30pm ブレスワーク
6:30pm ディナー
7:30pm シェアリング

今日はわたしがブリーザーだ。ブレスワーク前は食べすぎないほうがいいのに、すっかり忘れて普通に食べた。ここのご飯は悪くなかった。けど、外人ってやっぱお米食べないのねw 主食がポテトってすげ〜と思った(笑)。時間が信じられないほど早くすぎるので、あっという間に2:30になっていた。

なんだかせわしないままいつもの講堂に入ると、いきなりエネルギー変わる。みんながこれから自分にしか辿り着けない場所へ旅する準備をしている。どこに連れて行かれるのか誰も知らない未知のジャーニー。わたしはガイドなしのブリージングが初めてだったので緊張してた。どのタイミングで呼吸を早めたらいいのか、どれくらい深く呼吸すればいいのか。パートナーに聞いてみたらこんな答えが返ってきた。
「インナーヒーラーが全部知ってるから自分に聞けば大丈夫。あとはびっくりすることが起きるまで呼吸をつづけるんだよ。いってらっしゃい」

行ってきます!ってハグした。行ってきますにはいろんな意味が含まれてる。また会おうね。かならず帰ってくるよ。いない間よろしくね。このジャーニーに「行ってきます」がほんとにぴったりだと思った。そしてマットレスのシーツの中に潜り込んだ。アイマスクは持ってなかったので目の上にタオルを置いた。ファシリテーターの誘導瞑想が始まった。

ブレスワークの前はいつもひとこと、こんな気分だ。(めんどくせ〜)。ブレスワークで高速呼吸を何時間もつづけるのはかなりの体力を使うので正直めんどくさいししんどい。やらなくていいならやりたくない。じゃあなんでこんなに何回もやってるんだ。なぜだ?!なぜタスマニアくんだりまでわざわざあのしんどい呼吸しに来た?そうだ。まず呼吸を通してアクセスできる世界からの情報があまりにも重要であること、そしてこのジャーニーがもたらしてくれるヒーリングがそんじょそこらのヒーリングとは比べ物にならないからだ。ブレスワークと出会って2年かな。セッションの度にわたしの意識は大きく変化して、タイムラインを明らかに飛び越えてきた。この意識状態の変化をまた体験できるなら、あのしんどさも苦にならないというか、終わった後に心からやってよかったと思うから。

マットレスの上で、これからあのしんどい呼吸をしなきゃなんない、しかも3時間も!と考えたらちょっと憂鬱だった。けど、ここまで来たからにはやるしかない。思いっきりやったんで!!などと思考まみれになっていたら始まりの音楽が聞こえてきた。

というわけで、じっさいの私のホロトロピックブレスワーク体験は次回へ。どんなことが起きたのでしょー。乞うご期待でございます。

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