TEXT/Eri Nishikami
原発爆発以来、代替エネルギーの話になると、必ず出てくるのが、“原発止めろというなら、他に案を出してから言え”という人たち。なんて想像力のない考え方だろうと思う。そんなこと言ったらそこで終わってしまう。もっとクリエイティブに色々考えたほうが楽しくない?って思うわけですが、そんなクリエイティブマインドを刺激してくれるNEWSを見つけた。
ところで皆さん、映画、AVATARは見ましたか?私は3回も見てしまったんですが、あの映画の中で重要な役割を占めていたのが、森の木々たちでした。地球の植物は、全て独自のネットワークで繋がっているっていう設定だったんですが、正に、それってホントじゃないのー!って記事です。
ちょっと前の話になりますが、アメリカワシントン大学の研究者が、木からエネルギーを取り出すことに成功しました。IEEE Transactions on Nanotechnologyというジャーナルに発表されましたが、木に電極を差し込んだところ莫大ではないけれど、電子回路を動かすのに十分なエネルギーを得ることが出来たと言うんです。
これは、「電極の一方を植物に、もう一方を地面に刺したところ、200ミリボルトの電気が発生した」というマサチューセッツ工科大学のリサーチを元に進められた調査で、ワシントン大学の研究者達は、「木に電極を差し込むだけ」でエネルギーを得ることに成功。
回路は稼働中10ナノワットのエネルギーを消費。ナノワットは、ワットの100万分の一。というとても微弱なエネルギーなので、通常の電気製品を動かすには十分ではないけれど、こういうエネルギーが実際に存在するということが証明されたわけです。
ワシントン大学助教授のババック・パーヴィッツ曰く、このエネルギーがどこからやってくるのかは未だ分かっておらず、ただ、人間の体と同じように、木の中を何らかのエネルギーが流れていることは確かで、今後、この研究結果を使って、木々が一体何を行っているのか研究していきたいとか。
もー、この記事を読んだ瞬間に思い浮かんだのが、AVATARだったわけ。間違いなく、エネルギーで繋がってて、色んな情報交換してるんだろうな!って。“あそこの森の木、全部切られちゃったぜ!!”みたいな。
ね、もっとクリエイティブに生きてよ。そうすれば、こんなやさぐれた感じの日本だって、もうちょっと楽しくなるかもしれないよ。