フィット・フォー・ライフ
ハーヴィ・ダイアモンド
マリリン・ダイアモンド
グスコー出版
2100円(税別)
なぜかこちらで紹介するのが健康本ばかりになっておりますが、無意識に添加物満載の加工食品ばかりを食べさせられる現代社会において、個人個人が食に関してもうすこし厳しくなっても良いのではないかと考えているので、こちらでご紹介する本が皆様のお役に立てばと思います。
さて、本日ご紹介する『フィット・フォー・ライフ』は、1985年初版という本ではありますが、体重を落としたい方、そして食から変える健康について興味のある方には、一つの食のスタイルとして読んでみることをおすすめ致します。特に体重を落としたい方にはお勧め。この本の通りの食べ方をすれば、たぶん確実に体重を落とすことができて、しかも、この食のスタイルを維持する限り、リバウンドはないのではないかと思います。
一言で言うと、いち食のスタイルの提案本。人間は100人いれば、100人の体があり、基本的なシステムは同じですが、人種や住む場所、環境などによって、それぞれに合った食のスタイルがあります。この本で提唱されているのは、基本、フルーツと野菜を中心としたもので、特にフルーツの素晴らしさを最大限に活かすスタイル。人間の体には、補給(昼~夜)⇒吸収(夜~明け方)⇒排泄(明け方~昼)というサイクルがあり、そのサイクルに合わせたものを食べろ。というのが基本姿勢。特に、朝はフルーツだけ。というのが特徴的。太る=体に余計な毒素が溜まっていることで、その毒素を排泄するために、体のシステムを整える食べ方です。つまり解毒ダイエット。
アマゾンのレビューはおおむね高評価なものの、「言っている内容に裏付けがない」とか、「内容がかたよりすぎ」などと言った意見もあり、確かにそういった一面もあるものの、個人的には素晴らしい内容だと思います。というのも、私はこの本を読む前から勝手に、この本が提案するスタイルを取り入れ、実際体が変化するのを感じている一人だからです。私はフルーツがあまり好きではなかったのですが、午前中はフルーツスムージーのみ、という生活に変えるようになってからとにかく体が軽く、疲れることがあまりなくなりました。フルーツを食べていなかったからこそ余計に感じるわけではありますが、私には本当に合っているみたいです。
その他、肉、牛乳、砂糖など様々な食材や加工食品についての意見など、知らない人には目からうろこな情報も多いですし、水についての意見もとても面白かった。確かに一部内容にやや偏り気味な部分もありますが、読めば、ほぼ誰もが「ごもっとも。これやってれば痩せるでしょう」と納得する内容ではないかと思います。痩せたい人はもちろん、体がいつも疲れている人はやってみることをおすすめします。続けられないからリバウンドするんじゃないか!と言うご意見もあるかとおもいますが、このスタイルの食生活をはじめて体の調子が良くなると多分ライフスタイルになっていくのではないでしょうか。